複数の自治体で教諭・講師経験がある皮算用です。過去には私立高校でも勤務しました。
30代で教諭(正規雇用)を辞めて非常勤講師(非正規雇用)にキャリアダウンしました。
『#教師のバトン』を見ても分かるように教職はブラック労働なので私個人的には学校の先生という職は若者にとても勧められません。「ブラックかも」と思いつつ志望してくれてありがたいと思っています。
自分の名前検索したら元勤務校も顔写真も出てくる。大会運営者名簿、学校だより、新採転勤退職履歴、タグ付けして誰かがあげた写真。車のナンバーも写ってる。教員って、フリー素材なんですね。
— tofy (@tofy44914650) August 20, 2021
さて、講師登録をした場合に、採用連絡がいつ来るのか気になりますよね。このまま連絡来なかったら、フリーター?今からでも就活すべき??なんて心配になりますよね。
新規採用教諭や講師採用の連絡はいつ頃くるの?
普通は3月末頃になります。自治体によりますが、3/15以降から順次連絡があります。ボリュームゾーンは3/20~3/31です。
2019年のTwitterでは1月中頃から「講師依頼が来た!」なんて流れていました。校種は小学校でした。おそらく、とんでもなく人手不足なんでしょう。だったら採用試験での正規雇用者数を増やすべきです。
新年度最初の職員会議が4/2頃です。この職員会議に先生が揃っていないと新年度からの仕事がまわりません。
- 4/8入学式・始業式
- 4/7
- 4/6
- 4/5
- 4/4 ↑
- 4/3新年度最初の職員会議
- 4/2 ↓
- 4/1新規採用者の辞令交付式
4月に入って連絡が無ければ、採用が無かったと判断できます。
ただ、年度途中でも採用のオファーがある可能性があります。休職者の代替としての採用となります。
教員採用試験に合格した新規採用教諭の試用期間は1年間なので、年度途中での採用であった場合はそこからの1年間となります。初任者研修などは年の途中から参加することになります。
教員採用試験に合格したけれど連絡が無かった場合は、次年度の試験が丸ごと免除(合格扱い)の自治体もありますし、1次試験が免除だけの自治体もあります。
教員採用試験合格→候補者名簿に記載→新規採用
この流れなので、合格したけれど採用されない事態もあります。
普通は合格すると採用されます。
採用の連絡時期が遅い理由
- 既存の教諭の人事異動
- 新規採用教諭の人事異動
- 講師の人事異動
この順番で転勤を決めていくので、雇用の調整弁である非正規雇用の講師の決定が遅くなります。
教諭の人事異動(転勤先)が知らされるのですら早くて3/15頃です。
採用の連絡が来ない場合は問い合わせしてもいいの?
やきもきするので、教育委員会に問い合わせしても大丈夫です。
ただ、年度末の3月は人事異動や高校入試関係でゴタゴタしているので、良い心証をもたれない可能性はあるので、名乗らずにたずねると良いでしょう。
〇〇年度の講師登録をさせてもらっているんですが、採用の連絡はいつ頃になりますか?
もう全て決定しましたか?
初の非常勤講師の時にやきもきしたので問い合わせしました。
名前はたずねてこなかったので、名乗りませんでした。
講師登録したら真っ先にやること
講師採用の連絡が来る前にやっておくことが1つあります。
登録した校種の学校偏差値ランキングのプリントアウトです。
生徒の質は偏差値に比例します。あまりよろしくない学校からの講師オファーは断ってもよいです。
私が過去に勤務した下位高校でも偏差値46付近でした。そのレベルでもなかなかの動物園っぷりだったので、偏差値45ない学校は大変だと思います。
講師採用の依頼を断わる場合
講師依頼を断ると、同じ年度では講師依頼が来ない可能性が高いです。
また、新規採用教諭が勤務校の拒否をすると最悪の場合、当該年度での採用がなく採用試験受け直しとなることもあります。
教諭は学校を選べないけど、講師は学校を選べます!
ただ、断る場合は教育委員会受けしそうな理由を述べておくのが大人として正解です。
やっぱり今年は教員採用試験勉強に費やします。
激務な学校で採用されて、働きぶりが悪いと判断されると翌年の教員採用試験でマイナスにもなりかねないので、気がのらない学校での講師依頼は受けない方がよいです。
デメリットは講師依頼を断ると、その年の仕事がなくなることです。
講師登録したけれど採用の連絡がこない
講師登録ではオファーが無い場合は連絡がありません。
- 教員採用試験の点数の高い者
- 卒業大学の偏差値の高い者
講師依頼はこの順でやってきます。
勤務校の決定もこの順です。そのため、教員希望者は卒業大学ブランドが高いに超したことはありません。
ずっと困難校ばかり勤務している先生もいます。
講師1年目は先生としての資質が不明なので、卒業大学は判断材料として大きなウエイトをしめます。
ちなみに、登録した校種以外でのオファーがある場合もあります。
小中高と複数種類の免許を持っていれば、より人手不足の校種や教科から連絡がきます。
ちなみに、専門外の教科で依頼があった場合は受けない方が良いです。
指導力不足なんてレッテルを貼られると以降の講師依頼来なくなりますし、教員採用試験にも不利です。
いつまで講師を続けるか
講師業を続けている先生のほとんどが教員採用試験合格を目指しています。
教員採用試験の倍率は自治体によって異なります。都会の方が学校数も多く、採用数も多いです。
- 小学校2倍~
- 中学校5倍~
- 高校10倍~
教員の採用は欠員補充です。1人辞めるから1人雇います。
どんなに素晴らしい人物でも「今年の退職者無し」なら受かりませんし、教員採用試験の合格待ちで講師を続けている先生たちがたくさんいます。
その列の上位に並んでいないと教員採用試験に合格しません。
そして、列を飛び越える新卒の先生もいます。
かつて中学校・美術で採用が1名でした。
その年の評価1番じゃないと受かりません。
正規の先生を雇うよりも安くすむので、雇用の調整弁として、講師が存在しています。
昨今の公務員たたきで人件費は削られています。正規の教員数を増やすことはできないでしょう。
- 1年契約
- 次年度の契約有無判明は3月20日過ぎ
講師業を続ける限りは毎年同じ思いをくり返します。こんな調子では、結婚子育てといった自分自身の人生設計もままならないので、本気でどうしていくか考えるべきです。
同僚の先生で40歳手前で常勤講師が雇い止めになった先生もいました。
教員採用試験をずっと受け続けていて、公立高校で常勤講師業をずっと続けていましたが、雇い止めとなり教育現場から去っていきました。
その後の消息は分かりません。
正規雇用の教諭を辞めたからこそ若者に言いたい。
教職はなかなかにブラックです!とても若者におすすめできる職ではありません!
上司も部下一人ひとりについて、能力に応じてどう育てるかとか、育てるためにどんな仕事を振るかとか、すごい時間をかけて議論してる。育成のためのコーチングも時間をかけてやってくれる。こんな手厚く育ててくれる組織って外資系企業だとなかなかないと思う。
— ジョニー (@tako2539) October 12, 2020
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