現役高校教員の皮算用です。30代でセミリタイアしたので教諭職は辞め、悠々自適な時間講師をしています。
教員採用試験合格した後の流れ、気になりませんか?
- 教員採用試験の合格発表(Web)
- 誓約書?提出←うろ覚え
- 集団健康診断(秋頃)
- 勤務校連絡(3月20日以降)
- 辞令交付式(4月1日)
誓約書は「欠格条項に該当しません」的なヤツです。該当していると、公務員になれません。【地方公務員法第16条】
実刑判決の刑期を満了していればセーフ!
執行猶予期間も満了していればセーフです!
SNS関係は気を付けてください。
Facebookはマジで検索されます
そんで、今度来る先生は可愛いとかカッコいいとか教えてくれます
鍵かけるのと、アイコンも気をつけなはれや!!— Ryoco (@ryoco252) February 7, 2021
教員採用試験に合格すると各種教員研修がある
教員採用試験に合格し教諭となると、教員研修があります。
- 初任者研修
- 10年経験者研修
上記プラスで研修を行っている自治体もあります。
5年経験者研修とか。
初任者研修はスケジュールがキツイ
文部科学省が定める初任者研修はこうなっています。
- 校内研修:週10時間以上、年間300時間以上
- 校外研修:年間25日以上
何がキツイかって、他の先生と同じだけ授業して、プラスこれをします(゚-゚)
教員採用試験に合格すると、小中学校だと1年目から担任をもつことが普通です。
小学校教諭
小学校では担任がほぼ全ての授業を担当します。
中学校・高校のような部活動はないので、児童生徒の下校時間は早いです。そのため、校内研修は放課後の時間を利用することが多いです。
ちなみに、校外研修がある日は不在なので副担任の先生などが授業を行います。
中学校教諭・高校教諭
中学校・高校では専門教科の授業のみを担当します。だいたい週に14~22コマ授業を行います。
標準は18コマだと思います。
中学校だと6時間×5日=30コマなので、週に空き時間が12コマ程度あります。
高校だと7時間授業の日も複数あるので、週32コマで空き時間は14コマ程度です。
以外と余裕がありそうですが、実は校外研修のためにかなりキツキツな時間割となっています。
中学校・高校の時間割の都合上、校外研修の曜日は固定されていることが多いです。
火・木とか火・金なんてなっている自治体が多いと思います。
そのため、この曜日の午後を空けた時間割を組みます。移動時間も考えて4限目以降を空けておくことが多いです。
※校外研修は13:00~17:00の研修が多いです。勤務時間丸々の1日研修の日もあります。
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | |
1限 | |||||
2限 | |||||
3限 | |||||
4限 | × | × | |||
5限 | × | × | |||
6限 | × | × | |||
7限 | △ | × | × |
※月曜日は7限目が無いことが多いです。
この時間割に18コマを入れます。
だいたいこんな感じになるかと思います。
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | |
1限 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |
2限 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |
3限 | 〇 | 〇 | |||
4限 | 〇 | × | 〇 | × | 〇 |
5限 | × | × | 〇 | ||
6限 | 〇 | × | 〇 | × | 〇 |
7限 | △ | × | 〇 | × |
火曜日は3限後すぐに出発なので移動中にお昼をとるか、お昼を食べないとなります。
金曜日は3連続の授業で50分×3=150分しゃべり続けますが、間に昼休みがあるので、各種会議がなければ30分くらいは昼休憩がとれます。
教員は仕事の特性上、しゃべるので脱水を起こしやすいです。こまめに水分をとってください。
空いてる8コマ及び、火・木曜日午後、放課後の時間を使って週10時間以上の校内研修が行われます。
校外研修は年間25日以上となっているので、月3回程度で行われます。
8月3月を除いた10ヶ月で行われます。
月平均2.5回です。
初任者研修って何をするの?
- 全体研修
- 校種別研修
大きくこの2種類あります。全体研修は幼小中高、全ての校種の教諭が集まり行われます。
- 社会人向けマナー研修
- 2年目教諭のお話し
- 飯ごう炊さん
- 「動画編集ソフトの使い方講座」など
学校運営に必要ない研修ばかりです。
10年経験者研修
文部科学省が定める10年経験者研修はこうなっています。
- 校内研修:年間20日程度
- 校外研修:年間20日程度
在職期間が10年に達した者が対象です。
育休などで10年目ジャストに休職中だった先生は復帰後に10年経験者研修を受けていました。
10年経験者研修も初任者研修みたいなものです。
- 後輩教員育ててる?
- 学校運営での苦労は?
- もっととうすれば良いだろう?
こんなのを各自が発表します。
教員免許の更新がある
教員免許に有効期限ができました。2009年から教員免許は更新制となり、有効期限が10年間となりました。
有効期限の記されていない教員免許保有者は35歳・45歳・55歳のタイミングで免許更新を行います。
有効期限が記載されている場合は、その期限内での免許更新が必要です。
教員免許の有効期限が10年間なので、新卒で教員採用試験に合格すると、10年経験者研修と免許更新が同じ年となります。
免許更新は猶予期間が2年間あるので、ずらすことは可能です。
教員免許更新にかかる費用は自己負担
30時間以上の講習が必要です。
たいていは近くの大学に講習を受けに行きます。もちろん有料です。
講習費用は約3万円かかります。
交通費も自己負担なので、近くに大学がない場合は、通信制大学の方が安くつきます。
教員採用試験に合格した後の流れ〜採用から定年まで〜
無事、辞令交付式までたどり着ければ教諭ライフが始まります。
- 初任者研修(23歳)
- 10年経験者研修(33歳)
- 10年目の教員免許更新(33歳)
- 20年目の教員免許更新(43歳)
- 30年目の教員免許更新(53歳)
- 60歳定年
教員だけに限りませんが、定年延長の動きがあります。定年が65歳に延びれば40年目の教員免許更新(63歳)が必要になってきます。
65歳まで働きたくない。
こう考えている先生は多いです。
2019年現在では、50歳以降での退職は割り増しされた退職金となっています。
20世紀終わりらへんでは退職金3,000万円なんて金額だったようですが、今は2,700万円ぐらいだそうです。
世論的に公務員たたきがあるので、退職金額は今後ますます下がることと思います。
定年が65歳となった場合でも、自分が辞めたいと思った時に辞めれるだけの経済力をつけておきましょう。
教員の働き方はだいぶハードなので、勤続10年以内に心身に不調がでます。
心身を病む先生は多いので、がんばり過ぎないことが大切です。
教員という職業の責任の重大さ・ハードさを考えると、心身病むことなく定年まで勤めきれる先生は少数だと思います。
いつか早期退職も選べるようお金の勉強をはじめる
私自身は小金を貯めて30代で教諭職を辞めセミリタイアしました。今は時給2,500円超で非常勤講師をしています。
教諭用の財形貯蓄メインで小金を貯めましたが、合わせて金融知識をつけて資産運用も行いました。多分、財形貯蓄オンリーでいくよりも投資・資産運用の比率を上げていた方が金融資産はもっと多かったと思います。
今から投資・資産運用をはじめようか迷っている方がいましたら、下記書籍がおすすめです。
少額からでも投資・資産運用は始められます。
コメント