現役高校教員の皮算用です。教諭の公務分掌と部活動顧問といった業務の多さ、拘束時間の長さに辟易したので30代でセミリタイアして大好きな教科の授業だけをしています。
なんと勤続11年の教諭時代よりも、セミリタイアし時間講師となった現在の方が時給換算で高いという事態になっています(T_T)
21世紀に入り働き方改革が声高になってきました。教員の労働環境が改善することを願っています。
さて、授業に自信のある先生はどれだけいますか?
部活動顧問をしたくて教員を志す人物は一定数いますが、先生の本業は教科です。
先生自身の授業の上手い下手の判断はいくつかの方法で確認できます。
- テスト平均点
- 生徒とのやり取り
- 生徒の授業ノート
テストの平均点が高ければ授業上手?
気をつけたいのがテスト平均点が高いので生徒はよく理解しているです。
- テストが簡単
- 過去のテストとほぼ同じ
この辺りだとテスト平均点は高くなります。
今どき、塾で学校別・先生別に分けて過去問題保存していますからね。
ちなみに過去のテストとほぼ同じの場合、どうにかする方法はあります。
- テストで問題+解答用紙を配布
- 両方回収
- 返却は解答用紙のみ
とか、そもそもテスト返却をしない(点数は聞きに行けば教えてくれる)なんて教科もあります。
テスト問題を変えずに出題する先生なんて、怠慢以外の何物でもないと思っていますが、先生側にも言い分はあるようです。
昨年の生徒との成績差推移をみています。
生徒との教科内容のやり取りで、理解度をはかることもできます。
が、いわゆる恐い先生の場合はこれは意味がありません。
ここ分かるかー?
ハイッ!分かります!
(分かんねー(T_T))
〇〇です!
違うやろー。
ここは・・・。
ハイッ!分かりました!!
(分かんねー(T_T))
(今日も生徒と質疑応答できた。アクティブラーニングできてる俺!)
恐い先生の場合は生徒も予習復習をそこそこするので、結果として学力が伸びる可能性があります。
生徒に勉強を楽しいと思わせられるかというと謎です。
私が生徒なら嫌だ!
生徒の授業ノートを見れば授業の上手い下手はすぐに分かる
賢い生徒は上手な授業も下手な授業も美しくノートにまとめます。
そうでない生徒では、下手な授業でのノートは無茶苦茶です。
先生の板書がイマイチだと、それを写す生徒のノートはイマイチよりも質が落ちます。
先生自身が自分の授業の良し悪しを知りたければ、教えているクラスの生徒の授業ノートを見ればすぐに分かります。
どの子も上手にまとめられた授業ノート=上手な授業をしているです。
板書は左端から書かなくてもよい
黒板は左端から書き始めなんて言われますが、その日の板書量でどこスタートでも良いです。
左端からかくことが多いですが、私自身はたまにこんな書き方もします。
- 真ん中やや右に問題
- 右端にこの問題の解法ポイント
授業はこんな感じで進めます。
- 問題を音読する
- ポイント説明する
- 解くのは左端から(途中で問題は消す)
- 最後に黒板に残っているのは解法とポイント
ビューティフォー
ビューティフォー
自分で言うのもアレですが、黒板はとても美しいです。
授業中の机間巡視での生徒ノートチラ見でも、上手に書けていると感じる生徒が多いです。
授業が上手な場合のデメリット
実は授業が上手な場合、デメリットがあります。
授業が分かりやすいので、理解した気になって家庭学習をせずテストで撃沈するです(T_T)
予習復習は復習の方が大事です!
授業は試行錯誤の末、身についていきます。自己研鑽している先生ならば、年々授業が上手くなりますが、上手でない時期に出会う生徒がかわいそうです。
教科への努力ゼロの先生もいます(T_T)
授業下手な先生は上手な先生の授業を見ることが上達の早道です。
小中学校の授業ならスタディサプリをパクってしゃべるのが手間がない
身も蓋もない言い方をするならば、スタディサプリの授業を一言一句パクって授業すると普通に面白い授業ができます。
えっ・・・。
それはもう生徒にスタディサプリ見せた方が早いのでは。
その通りです。
海外では大学を中心に動画授業が普及しています。
日本でも2020年のコロナによる休校では動画授業が求められました。
ですが、やはり日本では『ライブ授業』に重きがおかれています。
授業のプロが作った動画は面白いです。
スタディサプリは5教科見放題
スタディサプリは5教科見放題です。
そのため、5教科教える小学校教員にはお得です。
真似ていればそのうち授業が板についてきます。
高校の授業はパクってしゃべるだけじゃ無理
- 丸パクリでしゃべる
- 教科書を説明する
授業をするだけなら、こんな方法でも50分間潰せます。しかし、生徒からの「なぜこのアプローチをしているのか」という質問には、本質を理解していないと答えられません。
【先生業】をしていて「なぜこのアプローチ」なのかが分からない場合は、自分自身で再度勉強するしかありません。
どの参考書が良いかなど探すのは難しく、正直進研ゼミが良いと思います。
分からないことは先生に質問しにおいで。
まさしくコレです。
なんと!今どきの進研ゼミでは24時間いつでもスマホで質問できる『教科質問サービス』があります。
進研ゼミに「高校生の子どもがいるふり」をして先生自身が申込みます。
分からない箇所についてはスマホで質問すればその教科の先生(教科アドバイザー)が翌日に答えてくれます。
10代の子どものフリをすることに葛藤があるかもしれませんが、現実「どう教えていいか困っている」のは先生自身です。
教科への理解が足りず困るのは先生自身と、授業を受けている生徒です。
進研ゼミは1教科から申し込める
中学生レベルの科目ならば独学で学び直すことはそこまで大変ではありません。ですが、高校内容はなかなかにハードです。
進研ゼミはスタディサプリよりも割高ですが、24時間いつでもスマホで質問できる『教科質問サービス』があります。
イチから勉強し直したい。
という先生のニーズにこたえてくれます。
以前、初任研の指導教官と上手くいってない…と言っていた後輩に、「授業の腕をあげる法則」と「子どもを動かす法則」を勧めた。
最近、彼は教官に「授業良くなってきたね」と言われたそうだ。そんな彼は今、彼の院の後輩にもその2冊を勧めているらしい。
この2冊は読もう。絶対損しないから。#教育
— 吉里崇@小学校教員 (@ysst_manabiai) May 14, 2021
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