現役高校教員の皮算用です。
セミリタイアしたので担任はもうもちませんが、進路懇談(高校3年生の3者懇談)では、なかなかワンダーなことも多かったです。
パティシェ希望の高校生
パティシェ(製菓)希望の生徒がいました。バレンタインデーやら、クリスマスやら、お菓子を作ってきていました。
最近の高校では、お菓子等の持ち込みはOKです。「休み時間は生徒の自治に任せる」感じですね(学校の雰囲気や校則によります)。
進路懇談
元々生徒からも「お菓子作りが好きなので、パティシェになりたい。製菓専門学校に進学したい」と聞いていました。
保護者も応援していました。
「よりおいしいケーキを作るために、色んなお店のケーキも食べないとね♪」
そう言ったときです。
作るのは好きだけど、食べるのは好きじゃないです。
モンブランを3種類ハシゴして食べるとか無理です。嫌です!
アレアレ~。
色々聞き出すと、モンブラン食べ比べよりも、利き米(ききごめ)する方が楽しいとのことです。
ごはんを食べて、「コシヒカリ」とか「ササニシキ」とか当てる方が楽しいとのことでした。
アレ、これ、進路は再考すべきじゃない??
そう思い、そんな慌てて出願する専門学校でもなかったので、家庭で再度考えてくるよう伝えました。
専門学校の入試は5月~となっています。定員がありますが、多少定員を超えても合格させてくれます。
言い方悪いですが、「生徒1人増えると1人分の授業料プラス」になるので専門学校側に断る理由がないんです。
バリスタを選択
3者懇談の後、家庭で再考してもらいました。後日生徒から、専門学校のカフェ学科のバリスタコースに進学したいと話しがありました。
バリスタは生徒に合っていた様子で、現在は就職しカフェの店長としてがんばっているみたいです。
調理師希望の高校生
調理師になろうと、調理専門学校に進学した生徒がいました。
入学してそうそうに「魚を3枚におろしなさい」とオーダーが入ったそうです。
もちろん生徒はおろせません(私もおろせるか微妙です)。
支払う学費は同じ
専門学校(各種学校)なので、年齢層はまちまちです。
既にどこかお店で働いている人もいれば、初めて包丁持ちましたな人もいます。
魚を3枚におろせる人は、味付け・盛り付けなど、より上位の技術について質問し修得することができます。
魚を3枚におろせない人は、魚を3枚におろす方法を聞きます。
50分で身に付く技術は雲泥の差だと思います。
魚を3枚におろす話しを聞いてからは、【調理師】を目指す生徒には、「魚を3枚におろすレベルのことはできてから専門学校に進学しなさい」とアドバイスしています。
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