中学・高校と教員経験のある皮算用です。
これまで私立・公立、3都道府県以上で先生をしてきました。今日は中学・高校の入試の小話です。
もちろん入試当日の筆記試験結果が最も大切で、過去の成績・欠席等も合否判定の材料になります。
内申点については別途記事があります。
入試当日、筆記試験以外で気をつけること
言動です。
入試当日に試験会場(校内)に入った瞬間から見られています。
出願時に顔写真を提出しているので、「この子は誰で、受験番号何番か」が分かっています。
合格させたくない言動が見られれば、不合格となります。
面接の点数を差し引いたりします。
面接の無い学校の入試では、普通は減点されません。
過去に入試態度が悪く不合格になった受験生
私立高校の入試で、言動が理由で不合格としたことがあります。面接の無い入試だったのですが受験生の言動が原因で不合格としました。
入試の休み時間にワイワイ騒いでいたからです。
2000年頃の出来事です。現在ならば多動性障害の受験生だったかなと思えます。それが原因で不合格としました。
私立学校の合否の判定
【入試判定会議(各学校で名称は異なります)】において、全職員で合否を決めます。1教員の判断だけで不合格は決まりません。
ただ、私立学校では最も権力を持っている理事長の鶴の一声で決まります。
この子が入学したら先生方大変ですよ。
当日の筆記試験の結果は可もなく不可もなくでしたが、不合格が決まりました。面接の無い入試でしたが、鶴の一声で不合格です。
複数の先生で受験生を見ている
試験監督の先生がいます。たいていは筆記試験時に2名、休み時間は1名の先生が試験会場(教室)にいます。
各試験会場(教室)ごとに分けられた願書の束を持っていて、受験生の顔の確認をしています。
「おや?」と思える受験生の受験番号を確認し、入試本部(会議室など)に戻ってから情報を共有します。
受験番号〇番の受験生を注意して見てください。
これは公立の学校でも行われています。【2018年】
私立学校は独自基準で合否が決まる
学校によりますが、私立学校は受験生の言動や、過去の欠席・遅刻数で不合格が決定します。
2000年頃に「この子、欠席多いので不合格です」と理事長の鶴の一声で不合格となった受験生もいました(欠席数から、おそらく不登校であった)。
合わない中学校は休んでいても、高校からは心機一転通えるかもしれないですが、私立学校は可能性にはかけません。過去の実績に重きをおいています。再現性があると判断します。
ただ、言動や欠席等が基準を満たしていなくても
- 筆記試験が満点
- 数学オリンピックに出場した
- 英検1級を持っている
- おじさんが市議会議員
などの付加価値があれば、不合格になりにくいです。
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