セミリタイアしましたが、趣味で先生を続けている皮算用です。
過去の教え子で、ジョッキーを勧めてあげればよかったなぁと後ろ髪がひかれている生徒がいます。小柄で運動神経のめちゃくちゃいい男子生徒でした。
ジョッキー・騎手
競馬で馬に乗る人ですね。
日本でジョッキー・騎手になるには、2通りの方法があるそうです。
- 中央競馬の騎手過程
- 地方競馬の騎手過程
中央競馬の競馬学校の騎手過程でジョッキーになる
3年間競馬学校で学び、騎手免許試験に合格すると、ジョッキー・騎手になれます。
毎年8月20日頃に入学試験(1次試験)が行われています。1次試験に合格すると、10月1週目辺りに4泊5日程度の合宿形式の2次試験があるそうです。
受験料はかからないようです。受験時の損害保険の負担はあるかもしれません(地方競馬教養センター騎手過程受験では500円必要)。
募集人数・各種制限
毎年の募集は10名程度となっています。
中学卒業~20歳まで受験することができます。4月入学なので、4月1日時点で20歳未満とされています。【未満】なので、20歳アウトです。
裸眼視力が左右とも0.8以上必要とのことです。眼鏡・コンタクトレンズは不可とありました。レーシック手術については、要問い合わせですかね。
レーシック手術しました。
視力2.0になりました!
体重制限があります。44kg以下~46.5kg以下です。年齢制限に応じて少しだけ緩いです。
1次試験内容
- 身体検査(身長・体重)
- 運動機能検査
- 学科試験(国語・社会)
- 本人面接等
運動機能検査
- 上半身の筋肉
- バランス感覚
- 柔軟性
- 敏捷(びんしょう)性
【2017年】
1次試験免除のスポーツ特別入試
1次試験免除で、2次試験から受験できる制度もあります。
ざっくり言うと、全国大会に出場していれば1次試験が免除されます。
団体競技の場合は、予選の時点で選手登録がされていて全国大会は補欠出場であってもその条件を満たすそうです。
2次試験内容
- 身体検査(身長・体重)
- 運動機能検査
- 騎乗適性検査・厩舎作業審査
- 本人面接・保護者面接等
運動機能検査
1次試験とは内容が異なるそうです。
中央競馬でプロジョッキー・騎手になるには、この方法が最も一般的です。詳しくはJRAホームページに要項等があります。
地方競馬教養センターの騎手過程
2年間地方競馬教養センターで学び、騎手免許試験に合格すると、ジョッキー・騎手になれます。
年2回の入所試験が行われています。
- 4月入所(試験:1月・応募11月)
- 10月入所(試験:7月・応募5月)
試験は入所の3ヶ月前に行われます。応募も試験の2ヶ月前となっています。
2泊3日程度の合宿形式の試験になります
受験料はかからないようです。受験時の損害保険の掛け金500円が必要です。
募集人数・各種制限
毎年の募集は12名程度となっています。
中学卒業~20歳以下まで受験することができます。4月入学なので、4月1日時点で20歳以下とされています。【以下】なので、20歳セーフです。
裸眼視力が左右とも0.6以上必要とのことです。眼鏡・コンタクトレンズは不可とありました。レーシック手術については、やはり要問い合わせだと思います。
体重制限があります。44kg以下~47kg以下です。中央競馬よりも年齢制限が緩いため、体重制限も少しだけ緩いです。
試験内容
- 身体検査(体重・視力・色別力・聴力・健康状態)
- 運動能力検査
- 学科試験(国語・数学・社会等)
- 本人面接等
運動機能検査
12種目の検査があります。
- 〔平衡性〕閉眼片足立ち
- 〔敏捷性〕サイドステップ・シャトルラン・ジャンプステップテスト
- 〔瞬発力〕垂直跳び
- 〔筋持久力〕上体起こし・懸垂
- 〔心肺持久力〕持久(1,500m)
- 〔筋力〕握力・背筋力
- 〔柔軟性〕上体そらし・長座体前屈
【2018年】
地方競馬でプロジョッキー・騎手になるには、この方法が最も一般的です。詳しくは地方競馬教養センターホームページに要項等があります。
寮生活
競馬学校でも地方競馬教養センターでも、2年~3年間は寮生活になります。
騎乗するので、体重制限がキッチリあるからです。
地方競馬教養センターでの生活
地方競馬教養センターで過ごす食費が必要です。1日1,470円【2018年時点】必要です。入学金や授業料は無償です。
- スマホ代
- 日用雑貨
- お菓子代
- その他
このあたりは自己負担となります。
「買わない・使わない・お金使わない!」なんて選択肢もありだと思いますが、寮生活でそこそこストレスは貯まると思うので気分転換用におこづかいがあると良いと思います。
食費は学期毎の納入となっています。下記のように1〜4学期に分けられています。
- 1年目前半6ヶ月:基本馬術訓練
- 1年目後半6ヶ月:基本馬術・競争訓練
- 2年目前半4ヶ月:競争訓練
- 1年目後半8ヶ月:競馬場実習・教養センターでの総合訓練
背が低い男の子にオススメの進路
教諭(正規雇用)をしていた当時、ジョッキー・騎手という職業があることは知っていたけれど、キチンとルートを知っていればよかったです。
元教え子の高校生は150cmで40kg位の運動神経がすこぶる良い男の子でした。
勉強はできなかったけれど、みんなと同じように大学進学を希望し、大学に進学していきました。
ジョッキー・騎手の適性があっただろうし、身体的にすごく強い選手になっていただろうなと思います。
身長150cmで勉強できない彼にとって、人生が大きく変わっていただろうと思うと、本当に残念でなりません。
受験できるチャンスは20歳辺りまでなので、背が低くて(体重は身長に比例するため)体重も軽くて運動神経がいい人物は、ジョッキー・騎手なんてどうでしょう。
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