現役高校教員の皮算用です。偏差値60ちょっとの高校で勤務したことが何度かあります。
進学校からも毎年1人は「就職します」という高校3年生がいます。
進学校(高校)からの就職はなかなか厳しいです。地頭も悪くない彼らがその辺の工業高校生や商業高校生よりも条件の悪い企業に就職していくのを見るのはなかなか忍びないです。
進学校から就職するには
各高校には進路指導担当の先生がいます。
- 大学・短大
- 専門学校・各種学校
- 公務員
- 就職
3.4.はまとめられているかもしれません。
進学校からの就職で最もオススメなのは高卒公務員です。
高卒程度公務員試験は進学校の高校入試程度の難易度なので、中学校3年生レベルの5教科が得意な生徒に有利です。
進学校から民間企業に就職するには
学校に指定校求人がきていれば、そこから選ぶこともできます。
指定校求人がきていない場合はなかなか厳しいです。ハローワークを通じた就職となります。
ハローワークでは一般の大人とも就職を競うこととなります。
「新卒採用」ならば競う相手は新規卒業者のみですが、普通の就職だとこんなメンバーで就職口を競います。
(新卒の大学生は就職サイトを利用することがほとんどなのでハローワークにはあまり来ません。地元就職希望ならばいます。)
- 18歳の進学校生
- 18歳の工業高校生
- 18歳の商業高校生
- 20歳の大人
- 22歳の大学生
- 26歳の大人
- 30歳の大人
ビジネスマナーや資格を身につけている大人の方が有利だと思います。
就職までの流れ
- 求人票から希望する企業を1つ選ぶ
- 学校を通じて応募し各企業の採用試験を受ける
- 内定or不採用が決まる
不採用であった場合は1.に戻り再度求人を探します。つまり、1回目で内定がもらえないと以降は残っている企業から選ぶこととなります。
当たり前ですが人気のある企業は応募が殺到し、求人枠が埋まっていきます。残っているということは・・・。
なぜ1度に1社しか受けれないの?
複数社応募しても実際に就職するのは1社です。内定をもらったのに断るとなると本人および高校のイメージダウンに繋がります。
せっかく内定出したのに断るだなんて、あの高校からは今後内定出さない!-_-#
そのため、高校では1回の応募は1社としています。
ただ、大学や専門学校で学校を介さずに就職活動を行う場合は1人で何社にも応募します。
大学生や専門学校生の就職活動
就職活動の方法は2通りあります。
- 学校推薦
- 自分で就職活動する
学校推薦の場合は高校でいう指定校求人になります。過去の就職実績から、「ここの学校の生徒を採用したい」と求人がきます。
大学進学の指定校推薦と同じです。
推薦を受けておいて合格をもらってから断ることは至難の業です。
自分で就職活動する
たいていは新卒用求人サイト(リクナビなど)に登録し、就職活動を行います。
- 100社に応募し
- 30~50社の採用試験を受けて
- 数社の内定をもらい
- 最終的に1社に絞る
だいたいこんな流れです。
もちろん期間は数ヶ月はかかりますし、交通費だけでもだいぶ費用がかかります。
また、1人で複数社の内定をもつことが一般的ですが、人気大学の学生がより多くの内定を独占し、内定が全然取れない大学生もいます。
30社受けて内定5つ♪
内有名企業は3社。どれにしよう~。
30社受けて内定0。
中小企業や零細企業まで範囲を広げないとダメか・・・。
高校生が学校を介して就職するメリット
企業の善し悪しを一緒に考えてくれることがメリットです。
ブラック企業は撲滅されつつありますが、まだまだ0ではありません。企業のホームページや求人票からブラック企業くさい会社を見分けることもできます。
- 月給or日給月給
- 交通費出るor出ない
- 定期昇給ありorなし(いくら?)
- 社員数多いor少ない
- 女性社員比率多いor少ない
- 年間休日は何日間?
- 平均残業時間は?
- 平均年齢は?
- 離職率は?
10代も利用できる就職活動サイト
実はハローワーク以外から求人を見つけてきても、高校で対応してくれます。
以外と知られていない事実です!
ハローワークでは地元企業の求人を探せます。地元以外で就職したいならば今どき現地に行かずとも求人を探せます。
こう言ってはあれですが、学校の先生は本当に生徒のために尽力してくれます。そこを上手に利用しましょう(=゜ω゜)ノ
- 生徒の笑顔が見たい
- 生徒に幸せになってもらいたい
こんな気持ちから、無料で手厚く面倒をみてもらえます!
大学や専門学校の先生はここまで手厚くないよ。ホント。
進学校に進学したけれど高卒で就職したいと願う君たちに良い就職先が見つかりますように。
高卒で働いてお金を運用するとお金もちになれる
「高卒で働くと大卒よりも4年多く働ける。その時の給料差はなかなか埋まらない。」とはよく言われています。
大企業ならば高卒と大卒で昇給が異なっていることもありますが、中小企業の場合はそこまで給料差が無いこともあります。
キチンとお金を運用すれば大卒者が高卒者を羨ましがるくらいのお金を手にすることができます。
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