教員の訴訟リスクについて

先生の働き方

セミリタイアして趣味で先生をしている皮算用です。

最近は教員による体罰はめっきり減りましたが、生徒→教員への暴言・暴力が増えている様子です。

主に中学校でですけれど。

教員って訴えられるの?

学校の先生に限らず公務員や会社員についてもですが、普通は所属する団体を訴えます。

ただ、明らかに責任の所在が1個人にある場合は、団体を飛び越えて個人に請求が来ます。

 

普通の公務員だとそれほど一般市民と濃厚に接触しません。しかし、学校の先生は生徒と濃密で長い時間を過ごすので、トラブルは発生しやすいです。

桜宮高校の事件では訴訟となった

2012年に大阪市桜宮高校バスケ部体罰自殺事件がありました。

当時の顧問による生徒への体罰により、生徒が自殺するという事件でした。

 

当然顧問は懲戒免職(クビ)となりました。

以下、元顧問と表記します。

 

もちろん、遺族は元顧問の所属する大阪市相手に裁判をおこすのですが、この元顧問も刑事裁判を受けました。

暴行と傷害

元顧問は暴行と傷害で懲役1年執行猶予3年の有罪判決を受けています。

【2013年9月26日大阪地裁】

元顧問に4,361万円の支払い判決

遺族が大阪市相手に損害賠償請求を行い、7,500万円の賠償を命じる判決がでました。

【2016年2月24日東京地裁】

 

元顧問へは、7,500万円の賠償金の内おおよそ半分の4,361万円の支払いを命じる判決がでました。

【2018年2月16日大阪地裁】

教員から生徒への体罰は減った

体罰は【暴行・傷害】という認識ができたので、学校現場では教員による体罰は2013年以降はめっきり見ていません。

(それ以前はよくありました)。

 

変わって、中学生による校内暴力が起こっていると聞いています。先生方は自分の身を守ってください。

特に女性教員は気をつけてください。中学生では時々加減を知らない生徒もいますので。

妊娠中の女性教員に対する生徒の暴言

「その腹蹴ったらどうなる?」

中学2年生の男子生徒が妊娠中の女性教員に放った暴言です。

 

相手教員は非常勤講師でした。

暴言現場も階段踊り場辺りで他に証人もおらず、生徒には担任の先生による【注意】指導が行われました(いわゆるお説教)。

 

高校ならば停学等ペナルティが与えられますが2010年の中学校にはペナルティがありませんでした。

高校での懲戒処分は退学・停学・訓告の3つ
高校生で悪いことをすると、懲罰を受けます。その種類についてです。懲罰の種類は退学・停学・訓告の3種類があります。

教員による暴言はまだまだ多いので訴訟リスクはある

教員による体罰はめっきり見なくなりましたが、暴言はまだ見かけます。

皮算用
皮算用

それ、人権侵害や名誉毀損にならないかい?

なんて発言も時折耳にします。

 

今後はそれらに対しても、厳しく取り締まっていくことと思われます。

 

 

ちなみに、暴言は教員→生徒だけでなく教員→教員でもままあります。

 

21世紀を生きるヒトならば、ボイスレコーダーの類いを1つは持っておくことを勧めておきます。

きっと自分自身の尊厳を守ることに寄与します。

教員人生10数年で「録音しておけば!」な場面はいくつかありました。

『個室で話し合い(証人が少ない)』の場合は常時録音・録画しておくのが吉です。

皮算用
皮算用

声だけの録音だと『誰の発言か』の立証が難しいので録画の方が良いです。

【セクハラ】弁護士依頼して校長から慰謝料500万円とった話
セクハラの慰謝料で500万円とりました。

責任の所在が1教員にあり訴訟リスクのあるもの

暴行・傷害・セクハラ・パワハラ・人権侵害・名誉毀損など数え上げればきりが無いですが、これらに気をつけてください。

 

普通にしていれば、それらに接触することは無いと思われます。しかし、大人として不完全な生徒相手のことですから、教員サイドが熱くなりすぎると、これらに接触する可能性があります。

21世紀の教育現場でのタブーを知っておくことが先生方、ひいては生徒の心身の安全を守ることと思います。

各種時効について

発生からカウントするそうです。

日本国外にいると【時効の停止(カウントストップ)】が発生します。

  • 障害致死:20年
  • 傷害:10年
  • 暴行:3年
  • 名誉毀損:3年
  • 侮辱:1年

Wikipedia【公訴時効】より抜粋

願わくば

先生方が教員を志した当時に思い描いたような生徒との関係が、何年何十年経っても築け続けますように。

 

そして桜宮高校のような事件が2度と起こることがないことを願っています。

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