非常勤講師・時間講師といった『時給で働く講師』の時給は各自治体で決まっています。地方よりも都市部の方が高時給です。
時間講師の報酬は、勤務時間数に応じて支給します。1時間の報酬単価は、経験区分に応じて、1,880円から3,350円まで(令和3年4月1日現在)となります。
経験区分に応じて報酬単価は異なります。だいたい勤続10数年で頭打ちとなり、上限値が適用されます。
※教諭年数、常勤講師年数、時間講師年数で経験区分の数え方が同じだとは思えないので「時間講師20年やってます!」は上限値にならない可能性があります。
時給が高いにこしたことはないので高時給を望みますが、合法的にしれっと時給を上げる方法があります。
時間講師の時給を上げる方法
参照:厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-11201000-Roudoukijunkyoku-Soumuka/0000179562.pdf
1日8時間を超えた分の労働は割増賃金となります。25%UPになります。
8時間を超えた分を事業主Bが払うこととなります。
+ウーバーイーツは無理
雇用関係にある働き方(一般の会社員やアルバイト)+雇用関係にある働き方(一般の会社員やアルバイト)でないと労働基準法が適用されないのでこの25%UPは使えません。
- +ウーバーイーツ
- +ブログ
- +自営農業
こういったものは労働基準法が適用されません(農業アルバイトで雇用関係結んでいればok)。
手順
25%UPを教育委員会側にふっかけたいわけです。
時給900円の25%UPは1,125円ですが時給3,350円の25%UPは4,187.5円です。大きい金額に%かける方が得でしょう!
つまり、最初に時間講師以外で雇用関係を結んでおき、後から時間講師の契約を結びます。
逆だと多分クビになる
アルバイト募集中!
18時~24時。時給1,000円
今現在時間講師をしています。4時間学校で働いているので8時間を超える22時~24時の2時間分は割増賃金適用です。
(面倒くせぇ他の人を採用しよう)
今回はご縁がなかったということで。
わざわざ25%UPで雇いたい雇用主なんていません!
民間企業だとしれっと逃げますが官が逃げるわけにはいかないので事業主Bを教育委員会にやらせればいいのです。
時間講師の時給を上げる具体的手順
講師業採用の流れは以下の通りです。
- 教育委員会に講師登録する
- 教育委員会から電話
- 学校長から電話
- 学校長との面談
- 勤務初日に出勤
私が副業有り無しを聞かれたのは勤務初日でした。宣誓書や副業有り無し書類(他で雇われていれば申し出ることと書いてあった)をこの日にもらいました。
つまり、勤務初日まで副業有り無しバレなければ25%UPが狙えます!
ちゃんと管理している管理職はいない
他で何か仕事していますか?
教育委員会や校長が雇用前にたった一言この質問をすれば25%UPは叶いません。普通は割増な人物を雇わないでしょ?
しかし、教員不足やヤバイ人材でないことをチェックといった他懸念があるのでここまで気が回っていない様子です。聞かれたことはありません。
賃金支払いは身銭ではなく税金からなので25%UPだろうがなんだろうが興味はないのだと思います。しょせん他人の金。
嘘はダメ
他で何か仕事していますか?
(ホントは他でバイトしてるけど黙っていよう)
他では働いていません!
虚偽申請です。
後から25%UPをふっかけるつもりならば嘘をつくのは辞めておきましょう。
25%UPを狙わず、1日8時間超えて働いているのに給料そのままでいいならば他バイトのことは黙っていてもかまいません。
正直、校長面談終わってから即、バイトを決めればよい話です。
実際の流れ
- 教育委員会に講師登録する
- 教育委員会から電話
- 学校長から電話
- 学校長との面談→バイト決める
- 勤務初日に出勤
バイトに入る曜日を固定します。
バイト→授業(8時間超えた)にもって行きたいので9時~15時の間で時間が作れるバイトがいいです。深夜コンビニとか。
校長面談後に時間割の曜日希望を聞かれるのでバイトの曜日と重ねます。
これでバイト+授業で同じ曜日に1日8時間超すようにします。8時間を超えた分が25%割増賃金です。法律で決まっています。
嘘はダメ
バイト+授業で1日10時間働くのはダルいから学校には「月火木バイト」って言って実際は水金土でバイトしよっ。
虚偽申請です。
『同じ日に8時間を超えて働く』から25%の割増賃金となります。
まぁ、実際に割増賃金が支払われる場合はバイト先(事業主A)に雇用証明書みたいなのを書いてもらい、教育委員会に提出する流れとなるはずなのでバレます。
順当にいくと勤務初日に発覚
勤務初日に各種書類にサインします。
- 宣誓書(公務員嘘つかない的な)
- 通勤経路(通勤手当用)
- 副業は申し出よ(時間講師の副業ok常勤講師は不可)
他で何か仕事していますか?
他でバイトしてます。
月火木でちょうど学校と同じ曜日です。授業時間と重ならなくて良かったですー(^^)
はい、25%UPです。
多分、校長の顔が青くなります。
校長の独断で「君、時給25%UPね」とはいかないので教育委員会の判断待ちとなります。
下記3パターンのいずれかになります。
- 25%UPで雇う
- 時間割を他曜日に変更し8時間を超さないようにする
- 雇用を取りやめる
時間講師の勤務初日は授業日です。おそらく4月10日辺り。時間割が決まってからの変更は他教員、生徒、移動教室うんぬんでめちゃくちゃ面倒くさいのです。学校は2.を選ぶでしょうか・・・。
ちなみに他バイトを月~金の平日毎日入れちゃえば学校は2.の方法を選べません。
3.は「この4月10日から新たに人が見つかるのか!?いや、いない」状態です。
25%UPしかないでしょ。
だって法律で『割増賃金払うこと』って決まっているもの。
雇用取りやめでも1ヶ月分の賃金はもらえる
労働者というのは法律で守られています。急にクビにはできません。
『解雇予告手当』というものがあり、パート・アルバイトにも適用されます。
授業は午後以降にしておくとやりやすい
時間割は月火木の午後でお願いします。
時間割の希望の際に曜日&時間を指定しておきます。なるべく後ろの時間が都合がいいです。定時制勤務とか最高です。0時以降始業前までに時間があるほど『8時間勤務』が作りやすいです。
至極真っ当に25%UPが叶いやすいです。教育委員会と雇用関係を結んだ後にバイトを始めても25%UPとなります。
繰り返しますが、『同じ日に8時間を超えて働く』から25%の割増賃金となります。
時間講師の給料だけだと収入が少ないのでバイト始めました。
月火木でちょうど学校と同じ曜日です。朝から晩まで働いています。早く教採受かりたい(T_T)
月火木のバイトは学校に来る前に何時間やってるの?
みっちり8時間です。
ホント時間講師だけだとキツくて・・・。
・・・。
はい、校長は何も言えません。25%UPです。
だって時間講師って時給働きで雇用保険や健康保険・年金に入れてもらわれないもの。教育委員会側が制度の穴をついて雇用してくるなら、労働者側だって制度を利用しないと!
※たいていの自治体では週19時間以下の契約で『健康保険・年金に加入させなくてよい』状態にもっていきます。
多分ブラックリスト入りされる
25%UPの割増賃金を得ることはできますが翌年の講師依頼が来ない気がします。
時間講師の報酬は、勤務時間数に応じて支給します。1時間の報酬単価は、経験区分に応じて、1,880円から3,350円まで(令和3年4月1日現在)となります。
よーし、毎年他バイトとぶつけて25%UPを狙うぞ!
流石に教育委員会が避ける人材だと思います。
幸い、日本には47都道府県あるので毎年移ってしまえばバレない話ではあります。
ここまで調べるまではやりました。
どなたか実行された方いましたら、吉報をお待ちしております(((o(*゚▽゚*)o)))
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