現役高校教員の皮算用です。30代で教諭→時間講師とキャリアダウンしました。
中学校・高校で教員経験があります。
普通、講師依頼は3月中旬以降にきますが年度途中で依頼がある場合もあります。
ベテラン先生はチェックするポイントを分かっていますが、初めての講師依頼の場合は右も左も分からないと思います。
- 偏差値をチェックする
- 仕事内容の確認
- 前任者はどうなったか
講師依頼が来た場合はたいていはその電話口での返事を求められます。
一旦受けておいて後日断るとマイナス評価となる可能性が高いです。その場合は教員採用試験も不利になりかねません。
ともあれ、【電話で依頼→学校で面談→採用】という流れになります。
偏差値をチェックする
実際に勤務する学校の偏差値は調べてみましょう。基本的に偏差値と生徒の質は比例します。
偏差値40程度の中学校・高校であった場合はなかなか大変です。
避けられるならば困難校は避けたいと思うので、講師登録した時点で学校ランキングをプリントアウトして持ち歩き、依頼の電話の時点でYes・Noができるといいと思います。
年度途中で常勤講師の依頼があった
基本的に前任者の業務を丸っと引継ぎます。
- 授業
- 分掌
- 部活
「年度途中の講師だから」と考慮してくれそうなのは分掌の長ぐらいです。
授業について確認すること3つ
- コマ数
- 科目数
- テスト作成
週の持ちコマ数は教科主任から伝えられるかと思います。
1日6~7限×5日=30~35時間あります。
中学高校だと、授業コマ数は18~19が相場です。20超して持たせようとする場合は要注意です。他の先生の持ちコマ数も聞くべきです。
教諭たちの仕事が楽になるようにし、常勤講師にキツイ仕事を降っていた教科を知っています。
- A教諭:コマ数16
- B教諭:コマ数17
- C講師:コマ数20
おかしい話です。
A、B先生が生徒指導部主任とかならコマ数減の配慮は分かります。
が、その場合はそもそも教員がもう1人必要です。
科目数に関しても、多ければ多いほど授業準備(教材研究)が大変です。3科目以下が良心的な数です。
私は高校数学なので科目数は割かし多いです。
- 数学Ⅰ
- 数学A
- 数学Ⅱ
- 数学B
- 数学Ⅲ
- 高3生向け学校独自の講座(4種類ぐらい)
最も多い時でコマ数18、科目数5の時がありました。
もちろん毎日残業続きでした。夏休み期間に進めておいたおかげで2学期は少々楽になりましたが・・・。
常勤講師ならばテスト作成ももちろんあります。
ただ、同じ科目の先生でテスト作成はローテーションを組んでいるはずなので年度途中からの採用ならば、運が良ければ『本年度テスト作成無し』となるかもしれません。
ローテーション上、『次のテスト作成は新任者』な場合は順番を変わってもらいましょう。学校に慣れてからテストを作る方が程度の良いものが作れます。
ちなみにテスト作成には1科目3~5時間程度かかります。
分掌
小中学校では担任業務も引継ぎます。高校だとまだ常勤講師には担任を持たせていないはずなので、担任にはならないと思います。
高校でも先々は常勤講師に担任を持たせていくと思います。
部活顧問
部活に関しては全員顧問制になっているはずなのでイキナリの主顧問にはならないはずです。普通は新任者がサブとなり、4月からいる副顧問の先生が主顧問にくり上がります。
ただ、4月からいる副顧問の先生が新任者に主顧問を押しつける可能性はあります。
サポートするから主顧問やってみたら?
教員としてのスキルも上がるし。
たいていは十分なサポートを得られないので、サブになっておく方が良いです。
- 次年度の教員採用試験の勉強
- そばで指導を学びたい
体良くヨイショしつつ主顧問を断るのが大人として正解です。
主顧問になると時間もお金もとられます。
年度途中で時間講師の依頼があった
時間講師が請け負う仕事は授業関係だけです。
まれに部活顧問の依頼があったりします。
前任者はどうなったか
年度末に教員定数を考えて配属しています。年度途中での講師依頼というのは不測の事態が起こったということです。
- 前任者が休職
- 前任者が退職
気をつけたいのが鬱(うつ)が理由の場合です。
大変な仕事を任されたから鬱になったのかもしれませんよ?
同じ仕事を引き継ぐあなたは大丈夫ですか?
今回の講師依頼ですが、前任者はどうされたんですか?
最初の面談の際に聞いておいてもよい質問です。
ただ、妙な先入観の元になってしまうかもしれません。それでも理由や原因が分かっていれば後に続かないための対処がとれるのではないかと思います。
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