クラブ・部活動顧問の働き方

先生の働き方

現役教員の皮算用です。

教員を志す皆さん「教員の仕事は教科・分掌・顧問の3つが求められています」by当時の管理職

私は2018年3月に教諭職を辞して、現在は気楽な非常勤講師となっています。

セミリタイアして時給2,500円の時間講師しない?
30代でセミリタイアしました。

教諭時代は過半数超してるならええやろと、教科・分掌の2つをがんばってきました。

 

幸い主顧問を任されたことは1度だけで、それも上手いこと転勤を機に2年程度で抜けられました。

 

全員顧問制度のため必ずどこかのクラブ顧問にはなりますが、副顧問なのでクラブとはそれなりに距離をとれていました。

部活動顧問・心得ておくこと6点

  1. 拘束時間の長さとそれに対する経済的リターンの無さ
  2. 部活動予算の管理について
  3. 身銭を切る必要がある
  4. 生徒と過ごす時間はpriceless
  5. 主顧問を抜けるのは簡単ではない
  6. 保険に加入しておく

拘束時間の長さ

顧問になると日々の練習時間は活動場所敷地内に居ることが必要です。

事故等の対応が必要だからです。

 

基本、部活動中に怪我等で病院に行く場合は初診は顧問が付き添います。

 

拘束される時間帯は

平日で

  • 6:50出勤・朝練
  • 8:30~17:00勤務
  • 17:00~20:00クラブ
  • 20:30退勤

 

休日で

  • 8:30出勤
  • 9:00~17:00クラブ
  • 17:30退勤

これが平均な働き方かと思います。

 

 

平日は早出残業代という概念が無いため、8:30~17:00の勤務時間に対して賃金が支払われます。

 

休日のクラブ活動については、特殊勤務手当がつきます。

  • 4時間以上3,000円
  • 6時間以上4,000円

程度です。

 

各自治体により金額は異なります。時給額ではありません。日給額です。

 

月に7日間土日祝日6時間部活動業務を行うと、4,000円×7日×12ヶ月=336,000円。年間でおおよそ33万円プラスされます。

月の時間外労働で、過労死ラインの80時間を超している先生も多い(中学で80%・高校で20%程度)ので、月2.8万円で80時間も働くなと感嘆します。

2.8万円÷80時間=時給350円です。

 

やってられないので資産運用を始めました。30代で世帯資産2,600万円を作りセミリタイアし、時給2,500円の時間講師になりました。

皮算用
皮算用

毎月過労死ラインで働いてたら、心身を壊します!

そうなる前に辞めました。

【授業・成績付けだけ】の今の働き方に満足しています。

学校の先生で時間外労働が過労死ラインの月80時間を超えたら考えること
時間外労働が170時間を超しているならば2人分働いています。給料も2人分の金額をもらっていますか?

部活動予算の管理について

各クラブの活動予算については、学校の予算から配分されます。

全校生徒から集めた学校徴収金というものがあります。各高校によって金額が異なりますが、生徒1人3,500~6,000円辺りを毎年学校徴収金として集めています。

学校徴収金は体育祭や文化祭の費用になりますし、各クラブに部活動予算として分けられます。

 

クラブ活動に参加していない生徒からも学校徴収金は集めています。

 

分けられた部活動予算では足りない場合は、クラブ活動に所属する生徒から部費として顧問が徴収します。

法人口座を作ろう

集めた部費を顧問名の個人の銀行口座等に入れると横領と見なされる可能性があります。学校・クラブ名の法人口座を作るのが正しいです。

法人口座を作り、しっかり管理している先生に出会ったことはありません。

たいていの顧問は自分の机の引き出しやロッカーに部費を置いています。そのため、学校に泥棒が入りお金を盗まれた事例もあります。

 

もちろん顧問の責任なので、顧問が補填します。

 

最近は職員室に警備会社のロックが設置されたり門に監視カメラが付けられているので、盗難は減っています。

部活動予算

各クラブに分配する部活動予算に対して

  1. 明確なルールのある学校
  2. ルールのない学校

があります。

 

予算を組むのは学校事務員ではなく、会計係の教員達です。

 

部活動予算は学校徴収金から捻出されるので、お金の管理は学校事務員が行います。

学校名の法人口座に学校徴収金を丸っと入れて、帳簿上で管理します。

明確なルールのある学校

  • 〇人以上のクラブは、△円×人数
  • 〇人未満のクラブは、一律▲円
  • 過去実績により、上乗せ□円ずつ

どこで情報開示が起こっても説明できる明確なルールがあります。

ルールのない学校

  1. 権力のある顧問
  2. 怒鳴る顧問
  3. 実績のある顧問
  4. その他大勢

だいたいこんな順番で予算が配分されます。

 

ルールのない学校は大変です。もしPTA総会などで、部活動予算について質問が出ても

友人
保護者

何で〇〇部の予算は△円なんですか?

先生
校長

学校の規約に則り決定しました。

友人
保護者

規約を開示してください。

先生
校長

開示できません。

としか言えませんから。

 

過去のPTA総会でこんな質問が出たことがないので、ルールがないままなんでしょうけど。

学校徴収金は同じ自治体でも、学校によって金額が異なります。家庭の負担を減らそうと少額化していく世論があります。そのため、自分の子どもの学校の学校徴収金を下げたいと思う保護者はPTA総会で質問してみてください。次の年から減額される可能性があります。

ルールのない学校は、ルールがないので予算をじゃぶじゃぶ使っています。一石を投じることで変わることは多いです。

 

学校徴収金5,000円払って

  • 帰宅部
  • 部員60人のクラブ所属・部の予算5万円(1人頭833円)
  • 部員180人のクラブ所属・部の予算58万円(1人頭3,222円)

ということもよくあります。

 

これは教育上よくないと思います。全校生徒から集めたお金ですから、明確なルールを作り、それなりに公平に分けて欲しいと思います。

 

会計係の先生たちはルール化したいんです!仕事がマニュアル化・簡易化できますから。

でも、声の大きい顧問から反対されるんです(T_T)

自分の部活の予算が減るのは嫌だからです。

皮算用
皮算用

保護者の声は響くのよ!

身銭を切る必要がある

携帯電話等は支給されませんので、私物の携帯電話・スマートフォンをクラブ活動の連絡の際に利用します。その時の電話代・通信費も顧問の負担です。

公式大会時の引率にかかる顧問の交通費は、出張旅費やPTA会費等から出ることがほとんどです。

しかし強豪校の場合、どの部も試合し過ぎてて予算が無くなり、練習試合レベルでの交通費が顧問の負担になる場合もあります。

 

長期休暇時の遠征や合宿も、顧問分は基本顧問の負担です。

かかった費用を部員だけで割り、顧問負担0にしているクラブもあるかもしれません。

平日の引率は出張扱いなので給料は満額出ています。土日祝日ならば特殊勤務手当がつきます。

  • 4時間以上3,000円程度(日当)
  • 6時間以上4,000円程度(日当)

 

 

クラブ顧問はたいてい大会に引率し、監督業務を行います。そして、審判員等大会運営に携わることも多いです。審判資格取得維持費用についても顧問の負担です。

球技は好きではありません。ボールが友だちってアンタ・・・。

スポーツするのは好きですが、スポーツ観戦に興味がありません。

例えば、サッカーの審判になるには

JFA公益財団法人日本サッカー協会の審判員ライセンス取得が必要です。

 

大会運営時に、1部活顧問が取得しておくべき審判ライセンスは

  • 3級:都道府県大会
  • 4級:地区・連盟大会

といったところでしょうか。詳しくはJFA審判制度概要

 

サッカーに限らず、審判員ライセンスは有効期限が1年間なので、毎年の更新が必要です。顧問の負担で。

 

高校サッカーならば、ライセンスはU-18でいいのかな?

すると、毎年かかる費用は

  • U-18の3級:1,000円(一般:3,000円)
  • U-18の4級:500円(一般:2,500円)

になります。

 

サッカーはまだ安くて、他のスポーツの相場は5,000円です。

 

 

顧問の負担といいましたが、業務上必要ならば、給与取得者の特定支出控除により確定申告でお金が返ってくる可能性もあります。

職務に直接必要な技術や知識を得ることを目的として研修を受けるための支出(研修費)職務に直接必要な資格を取得するための支出(資格取得費)

国税庁HPより

ただまぁ、年間5,000円程度なら我慢すれば?と言われそうな金額です。

 

PTA会費もそうですが、教員は地味に細々お金取られます。

中学校・高校教員の働き方365日
中学校・高校・公立・私立、3つ以上の都道府県で先生経験があります。教員はなかなか大変な職業です。

ライセンスを取得せず、「審判業をしない」という選択肢も、もちろんあります。しかし、大会運営に協力しない奴というレッテルが貼られます。

生徒と過ごす時間はpriceless

(あれば)生徒・保護者からの感謝の気持ち。一所懸命に顧問として取り組んだ時間はPricelessです。

3年間で大きく成長した生徒に涙ぐみます。振り返ると良い思い出です。自分の家族と過ごした思い出は、思い出せないかも知れませんが。

主顧問を抜けるのは簡単ではない

大学生
新任先生

サッカーが嫌いではないし、主顧問のなり手がいないなら、見つかるまでやってもいいかな。

気安く請け負うと、そのまま抜けられません。

 

主顧問を退きたがっている方々が多いので、仕事内容を知らない若手教員が軽い気持ちで請け負うことになります。

ベテラン教員は主顧問を体良く断り、副顧問に収まります。

 

 

率先して主顧問になりたがる先生はだいたい20%位います。「クラブ顧問したくて先生になりました」タイプです。

 

 

1学年7クラス程度の高校だと先生が60人程度いるので、12人がクラブ命な先生です。

活動熱心なクラブ数もこれぐらいなので、高校ではクラブ活動をそこそこまわせて、分掌仕事も分担し易いです。

 

1学年4クラス程度の中学校では先生が30人程度なので、活動熱心なクラブ数がそんなに多くなくても分掌仕事がまわりません。

クラブ活動後の作業となりがちです。

過労死ラインの80時間を超している先生が中学校で80%・高校で20%程度というのにも当てはまります。中学校は教員数が少ないため、仕事の分担ができません。

 

 

クラブ活動の顧問となってしまった場合は、早々に抜けないと教員間の横の繋がりができてしまつたり、生徒との信頼関係から抜けにくくなります。

学校間の顧問会議や大会時に横の繋がりができます。

顧問会議は年2~3回程あります。地区大会等の運営打ち合わせや、役職決め等を行います。

転勤もあるので、その先生方と同じ学校勤務にもなったりします。すると、クラブ命先生から「一緒に顧問しない?」と善意の声がかかります。

 

1~2年同じクラブの顧問を務めてから辞めたら「顧問のピンチヒッターだったかな」ですが、3年以上同じクラブの顧問を務めてから辞めると「3年やったらベテランやろ。それなのに主顧問抜けるなんて」となります。

 

生徒側から見ても、転勤じゃないのに顧問が変わる(降りる)って、ショックだと思います。

保護者懇親会という名の保護者との飲み会があるクラブもあります。強いクラブではよくあります。

保険に加入しておく

もしもの可能性があります。生命保険には加入しておく方が良いです。

 

また、熱くなりやすい先生は生徒に行き過ぎた指導をしてしまう可能性もあります。

教員の訴訟リスクについて
普通は所属する団体を訴え裁判しますが、責任の所在が1個人にある場合は団体を飛びこえて個人が訴えられます。

主顧問を抜けるには

男性<女性、中学<高校の順で抜けやすいです。

 

女性ならば

  • 結婚
  • 妊娠
  • 子育て
  • 介護

これらのイベント毎に主顧問からフェードアウトしていくことが可能です。

 

若く見える女性の先生で、「子どもがまだまだ手がかかるので・・・」と主顧問を断っていましたが、お子さんが大学生だったのには苦笑しました。

 

 

男性は中々主顧問を抜けにくいです。

教科の研究をすっごくやって、仕事終わってから大学院に通ったり教科研究の全国発表するような方向に持っていくと、主顧問から抜けやすいです。

 

高校では教員が60人程度いるので仕事を振り分けし易いですが、中学校は教員が30人程度なので女性でも中々主顧問を抜けることは難しいです。

中学校では妊娠中に無理をする女性顧問も多く、【切迫流産の危険あり】で緊急入院となる場合もままあります。仕事がまわらないから無理をしてしまいます。

 

 

どうしても主顧問を抜けたい場合は、「介護が・・・」と嘘をつきましょう。父でも母でも祖父母・叔父叔母誰でもいいです。

上手に設定しておけば、まずバレません。そこまで詮索されませんし。

 

ただ、ウキウキお出掛けしているのが見つかると面倒くさいので、見つからない場所に行きましょう。又は見つかっても言い訳の立つ場所に行きましょう。

皮算用
皮算用

介護している祖父母と温泉旅館へなど。

 

ただ、主顧問を抜けた場合は、残りの業務:教科・分掌についてはバリバリこなして欲しいと思っています。

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