2013年から個別株投資を始めた皮算用です。実は外国株をいくつか一般口座で保有しています。
この一般口座の処理が面倒くさいんですよ!
特定口座は確定申告が楽
特定口座ならば証券会社が年間取引報告書を作成してくれます。
収入金額-取得費=差引金額
といった書類を作成してくれ、郵送まで行ってくれます!
(郵送申請しないと送ってくれない証券会社もあります。2月頭までに届かなければ証券会社に確認しましょう。確定申告での年間取引報告書の添付は必要なくなったので郵送してもらう必要もありませんが。)
特定口座・源泉徴収あり
【特定口座・源泉徴収あり】なら所得税と住民税まで納めてくれます。
つまり、確定申告不要です。
これは3号被保険者など、収入を低くみせたい方にとってはとても有利です。
特定口座・源泉徴収なし
【特定口座・源泉徴収なし】の場合は、税金は自分で申告します。
20万円を超した副収入の場合は確定申告し、所得税と住民税を納めます。
20万円以下の場合は確定申告不要ですが住民税の負担はあります。そのため、確定申告時期に役所に行き住民税の申告を行います。
一般口座の場合は自分で年間取引報告書を作成する!
一般口座の場合は自分で年間取引報告書を作成します。
確定申告用の手書き用紙がありますが自分でExcel等で作っても大丈夫です。
特定口座と同じく、収入金額-取得費=差引金額を記入します。
これ、日本株ならそんなに面倒くさくないんですが、外国株だと円換算しないといけないのでメッチャ面倒くさいんです(T_T)
収入金額
売った日時の為替レートで計算します。
収入金額=1株の値段(円換算)×株数
取得費
取得費には売買手数料も含めます。
取得費=買値+売買手数料
買った日時の為替レートで買値を計算します。
買値=1株の値段(円換算)×株数
売買毎に計算する
株式投資家ですから、1回の買い付けだけでなく数回に渡って買う場合もあります。複数銘柄を売買するでしょう。
毎回の売買でこの計算が必要です。
これは無理(T_T)
一般口座から特定口座に移したい
自分名義の一般口座→特定口座に移管というのはできないそうです。【2018年・楽天証券】
一般口座の外国株、複数銘柄をどうしようか迷っていました。
「死ぬまで保有しておいて、相続時に誰かに手続きを押しつけるか・・・」
なんて考えていましたが、どうやら贈与という形にすればいけるそうです。先日Twitterで情報が流れてきました。
ありがとうTwitter!
さっそく証券会社に問い合わせしてみました。
私のメイン証券会社は楽天証券です。
楽天証券は贈与手続きをとれば一般口座から特定口座に移せる
私の場合は夫への贈与です。
もちろん親族でなくとも贈与できます。
贈与金額によっては贈与税が発生します。年間110万円以下なら申告不要です。国税庁ホームページへ【2019年3月時点】
毎年毎年110万円以下で贈与してると、「総額300万円やないかい!贈与税逃れだ!」となりかねないので注意してください。
不安な場合は税理士に相談をどうぞ!
私自身は弱小資産家ですので、そんなに贈与できないわ~(;¬_¬)
楽天証券での株式贈与の手順
- 楽天カスタマーセンターに贈与の旨を伝える(贈与する人)
- 楽天カスタマーセンターから折り返し連絡がある(贈与する人)
- 書類が届く
- 書類を送る
- 手数料がとられる(贈与する人)
- 7~10日後に贈与完了
楽天カスタマーセンターとのお話
電話連絡なので、本人確認のため、楽天証券の【部店・お客様コード】を聞かれます。合わせて、【楽天証券ログイン時のID下4桁の番号】も聞かれました。
実際に贈与する場合は書類を送ってもらいますが、電話口でやたらとどの銘柄を贈与するか聞かれました。
どの銘柄を贈与されますか?
え!?それ、この電話口じゃないとダメですか?
まだ決めてないんですが・・・。
電話口で銘柄が決まってなくとも大丈夫でした。
届く書類1枚に5銘柄までしか記入できないので聞いてきたみたいです。
(銘柄も伝えておけば、銘柄名が記載されたものが届くのかもしれません。)
贈与される人の楽天証券の【部店・お客様コード】も聞かれました。
え!?
夫のお客様コード知らないよ?
夫の楽天証券へのログインは可能なので、そこまでやってまで必要な情報か確認しました。
いえ、ご主人さまのお名前をフルネームでいただけましたら大丈夫です。
漢字のご説明もお願いします。
ええんかい!
書類に記載
署名捺印が必要です。
- 贈与する人(実印)
- 贈与される人
字が書けない子どもは代筆可だって!
また、贈与する人の印鑑登録証明書(発行日から6ヶ月以内)も必要なので役所に行きましょう。
ハンコ業界はまだまだ盛況です。
ちなみに、複数人へ贈与する場合は人数分の印鑑登録証明書が必要だそうです。
紙の無駄!
複数人へ贈与する場合、「必要な書類を同時に提出すれば印鑑登録証明書は1部でよい」そうです。
複数人の場合も1つの封筒にまとめて入れるならば印鑑登録証明書は1部でいけます。
「1人忘れてた!」なんて時は手続きが遅れるので、印鑑登録証明書がもう1部必要です。
手数料
楽天証券での贈与手続きには、1銘柄につき2,000円+消費税がかかります。
また、1度の手続きで5銘柄以上となる場合は一律10,000円+消費税がかかります。
【2019年3月時点】
つまり、銘柄数が多いほど手数料としては割安です!
ただし贈与税は110万円超からかかります(@_@)
評価額
楽天証券では贈与日を設定することもできました。「届き次第すぐ」ということも選べます。
この評価額で110万円超となると贈与税が発生します。
贈与銘柄の注意点
贈与する→贈与される
贈与される側に同じ銘柄がある場合は、一部のみの贈与は税法上できないそうです。全ての贈与となるそうです。
all or nothing!
例:
- 妻一般口座MCD10株保有
- 夫特定口座MCD10株保有
- 妻のMCDを5株だけ贈与したい(これは無理)
- 妻のMCDを全10株贈与したい(これはできる)
邪魔くさい一般口座を空っぽにしたいのが1番の理由なので、残しておくメリットは妻である私にはありません。私的には困りません。
同じ証券会社じゃないと無理
口座間の移動は全部で4パターンあります。
- 特定口座→特定口座
- 特定口座→一般口座
- 一般口座→一般口座
- 一般口座→特定口座
一般口座預かりを特定口座預かりに変えたい方がほとんどだと思います。
楽天証券同士ならば贈与すれば特定口座に移すことができました。
楽天証券の一般口座(A名義)→楽天証券の特定口座(B名義)
おそらく他の証券会社でも条件は同じだと思います。
そのため贈与する場合は同じ証券会社に口座を作っておきましょう。
株式贈与する場合の書類の書き方
4種類の書類を提出します。書き損じた場合は二重線と訂正印で書き直します。
それぞれ記入する人が異なります。今回は妻:皮算用→夫への贈与です。
- 印鑑登録証明書
- 贈与契約書
- 相続上場株式等(贈与)移管依頼書
- 特例上場株式等保管委託依頼書 兼 特例上場株式等にするための保護預り上場株式等に係る出庫依頼書
印鑑登録証明書
発行日から6ヶ月以内の贈与者(妻)のものが必要です。
住民票のある役所にもらいに行きます。もちろん有料です。
印鑑登録してあれば、【印鑑登録カード】を持って行きます。
印鑑登録していなければ印鑑登録が必要です。実印を持って行きます。
贈与契約書
2部作成します。
住所・名前欄があるので、贈与者(妻)・受贈者(夫)それぞれが記入します。押印も必要です。
贈与する株式等の記入はどちらが記入しても大丈夫です。
この書類は、贈与者用のコピーをとり、コピーを提出します。
原本はそれぞれが保管します。
ちなみに贈与者用と受贈者用の違いは、それぞれの書類の下に(贈与者 保管用)と(受贈者 保管用)と書いてあります。【楽天証券】
相続上場株式等(贈与)移管依頼書
どちらが記入しても大丈夫です。贈与者(妻)の実印の押印が必要なので、普通は贈与者(妻)が記入します。
特例上場株式等保管委託依頼書 兼 特例上場株式等にするための保護預り上場株式等に係る出庫依頼書
書類名長い
この書類は受贈者(夫)が記入します。
今回は、妻:皮算用→夫への贈与です。
4種類の書類を提出しますが、【贈与契約書】のみコピーの提出なので気を付けてください。
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