過去に教員採用試験を3回受験しましたが、2回合格した皮算用です。
現在はセミリタイアし、趣味として高校非常勤講師をしています。
校種【中学校・高校】の教員採用試験合格への裏技というか、普通に表技ですが知らない若者もいるので伝えておきます。
教員採用試験の教諭経験者枠での受験は有利
どこの自治体でも教諭・講師経験者での受験枠があります。
「経験者枠〇名」と決まっているわけではなく、一般の受験者と競わせ、総合得点で教員採用試験の合否が決まります。
経験者枠での受験は試験科目が免除されることが多いです。
東京都の経験者枠
東京都では、他府県で3年以上の教諭経験者は1次試験の教職教養が免除になり、【専門教養+論文】のみで受験が可能です。
ちなみに、東京都公立学校で12ヶ月以上の講師経験のある者も同じ条件で受験できます。詳細は東京都公立学校教員採用案内へ。
免除が同じなら、東京都で講師した方が良いとなるかもしれませんが、教諭経験者は即戦力なので、より評価が高いです。
この教諭枠を利用して高校を受験しましたが合格しました。
東京都じゃなかったですけどね!
ただ、普通はすでに教員採用試験に合格し公務員の身分を得た先生が再度教員採用試験を受けることは稀です。
今回の裏技は私立学校教諭からの受験についてです。
私立学校教諭から採用試験合格を目指す
公立学校の教員採用試験だと、中学校や高校だと倍率は10倍を超します。
皮算用は過去に私立高校で教諭として勤務したことがありますが、採用については2003年当時は大学OBによる声かけでの1本釣りでした。
2人受験して2人合格でした。
倍率1倍です。
私立高校教諭でしたが、労働条件が悪かったので教員採用試験を受験・合格し、公立高校教諭となりました。
私立学校の教員採用について
私立学校の教職員採用情報はなかなか見つけにくいです。
- 都道府県の私学会館
- 学校のホームページ
- OBによる声かけ
- 求人サイト
だいたいこの4パターンになります。
過去に勤務した私立高校では大学OBによる声かけでの採用でしたが、他教科採用の先生ですごいガッツのある先生が採用されていました。
直接そこの私立高校に電話して募集がないかたずねたそうです。
英語の教員募集してないですか?
試験受けさせてくれませんか?
受験者は5名ほどいたそうですが、そこの私立高校・地域に縁もゆかりもない彼がみごと採用されました。
最近は求人サイトでの教員募集も多い
さすがに公立学校教員の募集は求人サイトではありませんが、私立学校教員の募集は見たことがあります。
私立学校もよい人物を採用したいので、たくさんの人物から採用者を選びたいんだと思います。
求人サイトでの私立学校教員の探し方は選べる職種・業界を全て教育にしておくと出てきます。
- 塾業界
- 教育出版系
この辺りも一緒くたにされているので、どうしても出てきます。
求人サイトを利用するメリット
東京都で勤務したい!
特定の地域・学校に希望があるならば、そこの私学会館に問い合わせたり、勤務したい私立学校のホームページを開けば良いですが、特に希望が無い場合は探しにくいんです。
通勤できるならどこの私立学校でもいい!
こんな場合は求人サイトで探すメリットがあります。
私立学校勤務での注意点
- 教諭職じゃなく講師かも
- 教員採用試験受けさせてくれないかも
皮算用が私立高校教諭に採用された2003年では、新規採用でそのまま教諭(正規雇用)でしたが、最近では私立学校もコスト削減のため、常勤講師数年→教諭という採用となっているそうです。
求人に教諭・講師が明記されているので、「騙された!」なんてことはないはずです。
東京都では、この2つのどちらかに該当しないと経験者となりません。
- 3年以上勤務の教諭
- 公立学校での12ヶ月以上勤務の講師
私立学校講師だと教員採用試験での経験者枠は使えません。
ちなみに、他都道府県で「1年以上勤務の教諭」となっている自治体もありました。
希望する自治体での経験者枠の取り扱いを見てみてください。
もう1つの注意点にギョッとした方もいるかもしれません。
教員採用試験受けさせてくれないって?
実は皮算用が過去に勤務した私立高校では、教員採用試験を受けることが禁止されていました。
学校側にしたら、今まで育ててきた先生が学校を去って行くのでマイナスですから。
でも、当時勤務していた私立高校も酷かったです。
教員採用試験日に休んだらクビです。
(゚-゚)
2003年と違って今はもっとホワイトな私立学校ばかりだと思いたいです。
もし辞めにくい場合は退職代行サービス(有料)なんてのもあります。
私立学校に限らず、民間企業・公立学校でもブラックな職場は存在します。
何としても教員採用試験に合格したい!
なんて場合は、1度私立学校教諭の職がないか探してみることをオススメします。
実際に私立高校教諭→教員採用試験合格(高校)だったので、2次面接での対応も友好的でした。
地方だと教員採用試験の裏技使えないかも!
皮算用自身は教員採用試験を3回受けました。1回不合格だったのは、地方自治体受験時です。
電車が1時間に2本レベルの田舎です。
地元出身者でなく、縁もゆかりもない人物が田舎で認められるには時間を要します。
皮算用自身は3都道府県以上で中学・高校と勤務経験がありますが、地方ほどブラック労働だと実感しています。
公立高校の入試業務は都会だと8:00~16:30で終わりますが、地方だと8:00~21:00とかもザラです。
ともあれ、教員採用試験合格を狙っていて、受からなかった場合、とりあえず私立学校教諭の職につくことはオススメします。
私立学校の水が合えば、そのまま教諭として勤務できますし、経験者枠で教員採用試験を受けてもいいわけですから。
教員職を探す場合は、選べる職種・業種を全て教育にします。お忘れなく。
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