30代で高校教諭を辞めて時間講師をしている皮算用です。少し早いですが、30代でセミリタイアしました。
先生方、有給の権利があるのに行使しない方が多いですよね。
- 仕事が多くて休めない
- 休むと周りの目が
色々理由があります。
ただでさえ時間外労働が多い教職なので、しっかり休まないと心身を壊しますよ!
私:皮算用は教育公務員を11年間勤めました。11年間で使い切れずに消えた年休は1時間分だけです(学校の先生は1時間単位で有給が取得できます)。
教員の有給・年休について
フルタイム勤務の場合は教諭(正規雇用)・常勤講師(非正規雇用)ともに1年間で20日間の年休=有給がもらえます。
雇用期間の定めが無い教諭だと毎年20日間の年休を翌年にくり越せます。
- 1年目:20日スタート→5日行使→15日くり越し
- 2年目:35日スタート→5日行使→20日くり越し
- 3年目:40日スタート→
たいていの先生は年間5日行使ぐらいなので年度末には年休が消えていきます。
有給1日=1日の日当分の価値があります。
ボーナス含めた年収を12ヶ月で割ると日当は2~3万円になるかと思います。
毎年20日間の有給を使わずに捨てたら、年間で60万円近く捨てていることになります。
公務員の休み
- 夏季特別休暇5日間
- 年休20日間
- 仕事納め12/28←12/28は勤務日
- 仕事始め1/4←1/4は勤務日
学校の先生に限らず公務員ではこれだけの休みがあります。
もちろん部活顧問として活動していれば休みを返上して働いている先生もたくさんいます。
有給を使わず60万円捨てて働いていることになります。そこには60万円分の価値が当人にはあるのでしょう。
年間こんな使い方をしたら教諭でも年休が消化できた
新規採用時に「繰り越しは20日間だけ」と説明を受けます。
1年目から使っていかないと消えるな。
これは想像に難くないです。
私:皮算用は1年目から年休を使っていきました。
- 1年目:20日スタート→10日行使→10日くり越し
- 2年目:30日スタート→15日行使→15日くり越し
- 3年目:35日スタート→20日行使→15日くり越し
- 4年目:35日スタート→
もちろん苦言を呈されました。
年休を使い切ると病気の時に休めないよ。
?(使い切ってはいないが)
給料減額されますが、病気休暇ありますよね??
管理職から有給取得について暗に「使いすぎ」と言ってくるのは問題だと思います。
ひどい学校だとホントに「他の先生方が休んでないのに君は休み過ぎじゃないか?」なんて言ってきます。
録音してSNSに流すことをすすめます。教育委員会は特に何もしてくれないでしょうから。
1年目から年休使うなんて。
先輩教員からも面と向かっては言われませんでしたが、聞こえる距離で言われました。
1年目から年休使うなんて強メンタルだね
私の教員人生スタートは私立高校からでした。
私立高校勤務時代は有給はなく(説明されなかったよ!)、年間休日は10日間ほどでした。
1年間で350日は働いた!(T_T)
教員採用試験を受け、合格し公務員となったのでクビにはならないことが分かっていました。その時に今後の人生ではしっかり休もうと決めました。
※有給取得は労働者の権利なので何も悪いことではありません。
教師が年休を取りやすい時期
- テスト前
- テスト期間
- 長期休暇時
この3つの期間は年休を取得しやすいです。
テストの時は部活が無いまたは短時間なため午後休暇や2時間休(15時帰り)ができます。
ただし、休むと残業が発生します。
採点や他の分掌仕事量はそのまま残るので、勤務時間内に終わらなければサービス残業となります。
※給特法によりみなし残業代が基本給の4%ついています。だいたい月1万円程度です。
明日有給入れるから今日仕事終わらせる!
2時間サビ残した(*_*)
たいていこうなります。
長期休暇での年休取得は計画的に
- 夏休み
- 冬休み
- 春休み
学校での長期休暇は3回あります。
夏休みは夏季特別休暇(7~9月中に使える)が5日間あります。夏季特別休暇はこの期間を過ぎると消えてしまうので、年休よりも優先して使うべき休暇です。
冬休みは仕事納め・仕事始めの間の12/29~1/3は休みです。
もちろん休み期間も自主的に働いている先生は存在します。
春休みは注意が必要です。
年度末は忙しい
小中学校だと春休みは2週間程度あります。
教員の人事異動が判明する3/25以降は次年度の準備があるので、年度末に年休を取得するなら人事異動発表前です。
高校だと春休みが1月近くあります。高校入試があるからです。
入試時期はもちろん休めませんし、3月末は小中学校同様準備があります。さらに成績で1(赤点)がついた成績不振生徒への対応(追認補習や追認試験・転退学手続きなど)が必要です。
毎年年休使えたのに教諭辞めたの?
- 夏季特別休暇5日間
- 年休20日間
- 仕事納め12/28←12/28は勤務日
- 仕事始め1/4←1/4は勤務日
普通に働いていてもこれだけ休みがあります。
そして年間10~20日の年休が取れていた=部活負担も少なかったということです。
- 活動が緩い部活だった
- 主顧問に丸投げ
少ない活動の部活は人気
当たり前ですが休みの日は休みたい先生が多いです。勤務時間を過ぎれば帰りたい先生が多いです。
奇跡的に活動の緩い部活顧問となれても、次の転勤時でどの部の顧問になるかは運任せです。
ほとんどの学校では全員顧問制となっています。
全教員で負担して相互に休みましょう
こんなスローガンのもと、1教員は2部活(運動部+文化部)を担当しています。
運動部+運動部の先生もいます。
文化部+文化部はナシです。
- 野球部:A先生B先生C先生
- バスケ部:D先生C先生
- 家庭科部:B先生A先生D先生
先頭の名前が主顧問という意味になります。
主顧問に丸投げ
部活大好き部活命の先生はいます。
上手にやれば主顧問に丸投げできます。
- 放課後は技術指導できない部活に行くよりも教科の補習を行いたい
- 主顧問が年下なので丸投げする
2.の若手教員に丸投げする先生はゴミだと思いますが、それなりの数でいます。
同じ時間外労働するなら、教科(数学)ラブなのでそれができた環境でした。
もちろん主顧問が転勤してしまえば、新しく同じ部活命の先生が来るか、在籍している先生から主顧問が選ばれるかの運任せです。
※若手には基本拒否権がありません。子持ちの女性教員は高校だと比較的考慮されます。中学校では1校での教員数が少ないため、妊娠中の女性でも考慮されないことが多いです。
毎年の顧問ガチャに疲れた
私自身は奇跡的に部活大好き年配教員との部活担当となりました。
- 年上
- 部活命
- 進路指導も考えている
- 数学の重要性を認識している
※年上だと仕事を振ってくれます。年下→年上には仕事を振りにくいです。
この先生との部活指導だったので、日々の部活への顔出しはほぼ0でした。
- 卒業アルバム写真撮影
- 年2回の土日祝日の大会引率
- 主顧問出張時の平日の部活付き添い
ただ、こんな幸運が定年までは継続しないだろうと思っていました。
ようやく2019年に入ってから教員の働き方がブラック労働であることが周知され、働き方改革へと舵きりが始まりました。
正直、働き方は今後もさして変わらないと思います。
- 財源的に残業代は出せない
日本って、人件費をかけない国なの(T_T)
計画的に年休を使ってこなかったけど、年休全て使ってから辞めたい
『立つ鳥跡を濁さず』とは言われますが、業務も生徒も全部気にせず年休を全て使い切り辞める方法もあります。
退職代行サービス(有料)です。
淡々と事務的に処理してくれますし、職場に行く必要がありません。
教師を辞めて不労所得で生きる
もう働きたくない・・・。
辞めるリスクを取れるのならば、不動産投資リスクを取ってもいいと思います。公務員の社会的信用の高さ(ローン通るよ!)を行使せずに辞めるのはもったいないです。
上手くいけば賃料で生活していけますし、失敗しても教師を続けるだけです。
辞めたい辞めたい言いながら続けている先生がほとんどなので『辞めないのが普通』です。成功すれば以降の人生で働かなくてすむ!
仙台市教育委員会は26日、無許可で不動産賃貸を行い、副業を原則禁止する地方公務員法に違反したとして、市立高校に勤務する50代の女性教諭を減給10分の1(2カ月)の懲戒処分にした。
市教委によると、女性教諭は、仙台市内で平成10年に戸建て住宅1棟の賃貸を始め、さらに17年から30年までに集合住宅6棟、戸建て住宅2棟など計11件の賃貸を行い、約20年間で1億9500万円の収入を得ていた。
ぶっちゃけ、不動産投資やっている人はやっています。無許可なのがマズイだけで、普通に申請出せば通ります(株式投資等は申請不要)。
この仙台市の先生は減給処分となりましたが20年で2億円近くの収入は素晴らしいです。
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