中学校・高校教員の働き方365日

先生の働き方

中学校・高校・公立・私立、3つ以上の都道府県で先生経験のある皮算用です。

教員希望の方々は、希望するだけのポジティブな気持ちは持っていると思います。

 

教員の裏事情も、最近の【教員×ブラック】なんかで承知しているとは思いますが、教員を志す方々に知っておいてもらった方が良いことをまとめてみました。

中学校・高校教員の普段の働き方

  • 勤務時間
  • 昼休憩
  • 授業時間数

働き方改革の波も学校現場にやってきつつありますが、実感としてホワイト労働となるには10年はかかるんじゃないかと思います。

人件費の財源が無いんです。そして定時で仕事を終わらせるには業務量が多すぎます。

勤務時間

契約上は8:30~17:00が勤務時間となっています。お昼休憩が45分間あることになっています。

7時間45分勤務です。

 

8:15~17:10でサクッと仕事をして帰る方も少数ですがいます。全教員の15%位でしょうか。

高校のボリュームゾーンは8:00~18:15辺りです。7:00~21:00位の先生も20%弱います。

朝の遅刻指導、門に先生がいますよね。あれは2016年位まではボランティアでした。

「教員が自主的に8:00頃に集まり、8:15~自主的な活動を行っている」という体を取っていました。

最近は勤務時間を前倒しにして8:15~16:45としていることが多いです。16:45に帰れている先生はあまりいませんが・・・。

 

 

クラブ活動についてはボランティアなので、平日は残業代等は付きません。土日祝日は時給600円程で、上限6時間程度は付きます。【特殊勤務手当】

  • 4時間未満:0円
  • 4時間以上:3,000円(日当)
  • 6時間以上:4,000円(日当)

 

 

 

残業代は出ないと言いましたが、全教員に一律4%のみなし残業代が付いています。【給特法】

平日は働く時間が長いほど、時給が下がります。

【高校の先生の年収と時給換算】1年目から11年目まで
高校の先生の平均年収は42歳で750万円だそうです。勤続11年目の年収は約650万円でした。

お昼休憩

生徒と同じく12:30~13:15辺りに設定されています。

45分丸々休憩できるのは、夏休み等の長期休憩時のみです。

毎日ではありませんが、昼休憩時間に会議等が入る事が多いです。

  • 修学旅行の会議・打ち合わせ
  • 各種委員会(保健委員等)
  • 懇談

これらも教員の自主的な活動として扱われています。

 

昼休憩時に行うか放課後の時間に行うかですが、放課後はこれらの会議で決まった事をまとめたりするので昼休憩で会議を開くことが多いです。後、放課後に会議を開くとクラブ活動命の顧問の先生から苦情がきます。

昼休憩では他にも、書類仕事や提出物チェックや小テストの採点等の細かい仕事があります。

 

それら書類仕事は昼休憩時間での処理でなくとも構いませんが、17:00に業務を終わらせたいなら、授業以外の時間に取り組まないと終わりません。

 

12:30~13:15の時間に食事を終えて仕事を始めるために、だいたい15分程度で食事を済ますことになります。

早食い体質になります。でないと仕事がまわりません。

 

時間割りは、だいたい以下の通りです。

  • 1限8:45~9:35
  • 2限9:45~10:35
  • 3限10:45~11:35
  • 4限11:45~12:35
  • 昼休み
  • 5限13:20~14:10
  • 6限14:20~15:10
  • 7限15:20~16:10
  • そうじ監督15分程度

7限まであるかどうかは、各学校によります。

 

お昼休憩時間に食事が取れない時は、授業の空いている時間に食事をします。

だいたい3限・4限・お昼休憩・5限のどこかで食事をします。

たまに3~5限が授業詰まっていると、「時間割りを組んだ先生に嫌われてるのか?」と考えてしまいます。

 

早い方で10:00にお弁当を食べていた方がいました。

 

私は15:00を過ぎるとお昼ご飯を食べるのが嫌になるので、食べないこともありました。

 

お昼休憩以外で食事をしていて注意されたことはありません。

ただし、お昼休憩時間外に学校外に食事に出掛ける場合は、時間休:有給1時間単位で取得可能を取ってから外出してください。暇な市民が教育委員会にたれ込むそうなので。

担当授業時間数

教諭(正規雇用)や常勤講師(非正規雇用)の先生は、中学・高校では週に18時間程度授業時間があります。「22時間持ってる」なんて話しを聞いたこともあります。

1日の授業時間数が6限や7限×月~金5日=30~35時間の内の18~22時間です。

 

空いている時間は授業の準備や採点等を行います。

 

採点は数学ですと、1クラス40枚で2時間はかかります。だいたい4~5クラス程担当するので、採点だけで8時間以上かかります。

採点に時間が取られるのを嫌がって、記号で答えさせる教科の先生もいます。

それが理科や社会等の大学入試科目だった時は受験用の解答の書き方が身についていないので、生徒本人・家庭でがんばって身につけましょう。

先生
先生

入試用の授業してないから、この教科で受験するのは無理やで。

入試科目の相談に来た生徒にそう言っている先生もいました。

授業内容が簡単で定期テストも高得点だったため入試科目で使おうと考えたんでしょうね。生徒実態に合わせた授業だと、こんな弊害もあります。

教員の特別な日の働き方

  • 修学旅行
  • 各種合宿
  • 入試日
  • など

これらの期間は45分間の昼休憩は取れません。食べたら働く。食べる時間がなくても、時間になったら働く。

皮算用
皮算用

ちなみに手当はつきません。

修学旅行付き添い

勤務時間は普段の8:30~17:00からズレます。

  • 空港集合(教員)6:00
  • 空港集合(生徒)6:30
  • 生徒就寝点呼22:00
  • 教員打ち合わせ22:30~

この場合は、勤務時間が6:30~となります。

 

普段の勤務時間が7時間45分なので、プラス4時間と考えます。実務時間とは合いませんが、そう考えることになっています。

 

4時間多く働いた分は、後日【振替休日】となります。

高校での修学旅行は3泊4日辺りなので、12時間分の【振替休日】になります。1.5日休めます。1日の労働時間は7時間45分なので15分間は切り捨て御免です。

昔は悪さする生徒がいないか交代で夜通し見回りしていましたが、近年はそういったことはなくなりました。

生徒就寝後の教員打ち合わせも、打ち合わせ後にお酒が出た時代もありましたが、今はせいぜい夜食やコーヒーのみです。

各種合宿付き添い

学校行事の合宿の場合は修学旅行と同じ扱いです。学習合宿等ですね。

各クラブでの合宿は、夜練習で21:00まで練習していても、8:30~17:00勤務と考えます。

入試日の働き方について

高校入試の採点業務はその高校の先生が行います。フルタイム教員が採点を行います。

 

勤務時間は日常の8:30~17:00ではなく、8:00~16:30にする学校がほとんどです。

皮算用
皮算用

ちなみに、どこの自治体も外部との接触禁止だと思うので電話やSNSはダメです。

「親が倒れた!」など緊急時は学校に連絡をしてもらいます。

16:30に終えられるかどうかは自治体によって差があります。

 

都会だと16:30には終えます。

長時間の採点業務ではミスが起こりやすいからです。そのため合格発表まで数日空けて、その期間に採点を終えます。

田舎だと2019年現在でも「採点業務を終えるまで今日は終わらない!」としている自治体もあるそうです。

皮算用
皮算用

22時とかまで採点してるらしいよ(*_*)

残業代も出さずに!

入試の採点では、1答案につき3人以上で採点業務を行うのが一般的です。

採点ミスを起こさせないためです。

でも毎年ミスはあります。「〇県 〇〇年 入試ミス」で検索してみてください。毎年全国で10件以上起こっています。

学校で突発的なことが起こったら

いじめや万引きなど、トラブルが起こると定時の17時を過ぎても、もちろん対応します。

もちろん残業代は出ません。

 

【業務命令】ならば休日の部活指導と同じ【特殊勤務手当】の対象になりますが、業務命令を出す管理職はいないと思います。

教員の年間休日は少ない!

一応カレンダー通りの休みです。ただ、部活顧問になると休みはぐっと減ります。

私は新卒1年目は私立高校勤務でしたが、年間休日10日間位でした。もちろん体(特に精神面)に不調をきたし、学校を辞めました。

学校の先生で時間外労働が過労死ラインの月80時間を超えたら考えること
時間外労働が170時間を超しているならば2人分働いています。給料も2人分の金額をもらっていますか?

有給休暇について

フルタイム勤務の教諭(正規雇用)や常勤講師(1年契約の非正規雇用)ならば、有給休暇が年間20日もらえます。非常勤講師や時間講師は7日間もらえる自治体が多いです。

 

ちなみに、教諭は有給休暇は20日繰り越せます。つまり全く使わなければ4/1に有給休暇40日になります。講師は有期雇用なので、契約期間までに有給休暇を使わないと消滅します。

ほとんどの講師は有給消化率100%です。

 

たいていの教諭は年20日間の有給を使えず、どんどん消えていきます。

  • 1年目20日間スタート→10日間
  • 2年目30日間スタート→20日間
  • 3年目40日間スタート→30日間
  • 4年目40日間スタート→・・・

そのため、1年目から計画的に有給消化していくべきです。

 

ただ、他人の有給に口出す年配先生もいます。なんと管理職までそんなことを言ってくる場合があるので気を付けましょう。録音するのがオススメです。

皮算用
皮算用

経験者です!

教員として働くとこれら費用を自己負担する

  • PTA会費(毎年)
  • 教員免許更新費用(10年毎)
  • 連絡用通信費(毎月)
  • 給食費(毎月)
  • 審判員資格取得(毎年)
  • 修学旅行付き添い時の食費
  • 生徒へのジュース代

ここらへんが自己負担となります。

PTA会費

もちろん教員もPTA会員です。

毎年、家庭と同じくPTA会費を支払います。教員でPTA入会を拒否することはできるのでしょうか???

 

各学校によってPTA会費は異なります。PTA会費の金額が高くても給料は変わらないので、PTA会費が7,000円の学校に勤めていた時は経済的に痛かったです。

教員免許更新費用

教員免許が更新制になりました。

 

以前は有効期限無しだったのですが、有効期限が10年間となりました。

 

そのため、更新時期には大学で数単位修得する必要があります。きっと少子化で大学の収入が減ったための収入源に教員免許更新を当ててるんですよ。

おおよそ4万円近くかかります。近くに大学のない先生は交通費を入れるともっと高額負担になります。

連絡用通信費

業務用に携帯電話やスマートフォンなどの支給・貸出はありません。

修学旅行や登山などの行事の時は貸出があるかもしれません。それでも2~3台です(貸出用の品を保有していない学校もあります)。

 

校内にいるときはもちろん学校の固定電話を使用しますが、校外にいるときの連絡の際の通信費は自腹です。

クラブ活動等についてSNSで業務連絡を行っている先生も多いですが、あれはプライベートのスマートフォンを利用しています。

 

通話記録から【業務連絡であることが証明】できれば、実費請求できるかもしれません。管理職に相談しましょう。

 

正直なところ、仕事用に2台目を持つことをすすめます。17時で電源を切れるからです。

OCNはドコモ回線なのでヘンピな場所でもきちんと繋がります。

審判員資格の取得・維持費

クラブ顧問になった際に、取得しないといけないかもしれません。

取得維持にかかる費用は自腹です。

たいてい主顧問は審判員資格を保有しています。詳細は以下にあります。

クラブ・部活動顧問の働き方
教員の働き方に【全員顧問制度】があります。クラブ活動を全員で平等に負担して、「特定の顧問だけが毎月の時間外労働100時間」というのを無くすためです。「1億総50時間!」みたいな感じです。学校の先生は1億人もいませんが。笑

修学旅行・合宿引率時の費用

修学旅行や合宿に引率すると、生徒と一緒に食事処でご飯を食べます。

「注文しない」という選択肢はありません。

お金払って食べないのはできます。

45分間の昼休憩は取得できませんし、食事も選べません。

昼食で2,000円程度、夕食で3,500円程度ですかね。3泊4日の付き添いで後日2万円ほど請求されます。

引率代は出ないので、単純にマイナスです。

皮算用
皮算用

そのうち宿代も払えなんて言われそうですね。

恐ろしい。

2019年のTwitterで流れてきました!

  1. 食費
  2. 遊園地入場料
  3. 1万円を超した分の宿代差額

この辺りも付き添い教員の自己負担になっているそうです(*_*)

皮算用
皮算用

民間企業なら、全部会社の経費で出るよ!何なら出張費プラスよ!

(就業時間過ぎても自宅に帰れない分給料加算される)

生徒へのおごり

たまにクラブ生徒へ顧問から差し入れがあったりします。もちろん顧問の自腹です。

よくあるのは、【体育祭で優勝したらジュース】ですが、1人でクラス生徒40人分買うのは、そこそこ財布が痛いです。

150円×40本=6,000円

 

どこかのクラスの先生がそれをやると、生徒が「B先生はこんなことしてくれたのに」となるので、全教員でこんなことは辞めましょう。

教員はセクハラ・パワハラに気を付けて

誰しもが加害者にも被害者にもなり得ます。

 

特に教員は普通の公務員よりも濃厚に住民(生徒・保護者)と接します。

誰かが気に入らないあなたを落とし入れる可能性もゼロではありません。

自身の身は自分で守りましょう。

紛らわしい言動をとるのは危険です。

教員の訴訟リスクについて
普通は所属する団体を訴え裁判しますが、責任の所在が1個人にある場合は団体を飛びこえて個人が訴えられます。

正直、昨今のSNS等への動画投稿などもみると教職はリスクが高いので定年まで続けるのは大変だと思います。

いざとなったら「キャリアダウンして趣味で先生する」という選択肢もあっていいと思います。

 

 

つまり、キチンとお金貯めておいてください。

 

私自身はお金を貯めて資産運用し、30代でセミリタイアして非常勤講師をしています。好きな授業だけして生きる生活は幸せです。

教員から転職できないと感じたので資産形成したらセミリタイアできた
転職可能年齢を超したならば資産形成してリタイア・セミリタイアしましょう!

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