現役高校教員の皮算用です。2021年から始まる大学入学共通テストについてです。
2018年11月10日・11月11日に2回目の試行調査が行われました。「こんな問題を出題しようと思ってます」ってヤツですね。
大学入学共通テスト
これまでのセンター試験から名称と内容が変わります。
センター試験が何か分からない場合は別記事をどうぞ。
センター試験が全問マーク式解答であったのが、大学入学共通テストは1部記述式となります。
国語、数学(数学Ⅰ,数学Ⅰ・A)で3題ずつ記述の問題があります。それ以外は従来通りのマーク式解答となります。
2018年11月10日・11日に試行調査があったので、問題及び解答が公開されています。
大学入学共通テストへと名称は変わりましたが、やはり大学入試センターが出願等を担っています。
1部記述式となったので、試験時間が延長されるそうです。国語はプラス20分、数学はプラス10分です。
浪人生はどうなるの?
移行措置は取らない【2018年6月時点】そうなので、浪人生も同じ問題を受けることになります。
2020年度(2021年1月)以降に受験をする場合は大学入学共通テスト受験となります。
英語の変更点
【聞く・読む・話す・書く】に重点をおきます。特にマーク式解答でははかれない【話す・書く】に関しては資格・検定試験を活用するとの方針です。
英検やTOEFL iBTテストのことです。他にもあります。詳しくは大学入試センターへ(PDFファイル)。
高校3年生の4月~12月までに受験した成績(2回分)が大学入試センターを通じて、受験する各大学に通知されるそうです。
これまでのセンター試験受験後の国公立大学受験や、私立大学の【センター利用入試】と同じシステムです。
「大学入試英語成績提供システム」活用イメージ
大学入試センターより抜粋
浪人生
「高校3年生の4月~12月までに受験」とありますが、浪人した場合は翌年の4~12月までに受験した分も合わせて4回分の受験結果を利用するそうです。どのように利用するかは、各大学ごとに異なるそうです。【2018年7月時点】
例外者
「高校3年生の4月~12月までに受験した成績」とありますが、英検準1級以上の成績があり、かつ経済的に困窮し離島や僻(へき)地に住んでいる場合は例外措置として高校2年生時点での受験結果を利用できるそうです。
英語の資格・検定試験受検料
各家庭での負担になります。1回の受検料は6,000~25,000円ほどかかります(各資格で受検料は異なります)。
中学~高校までに練習がてら何回でも受けさせてくれる家庭と、背水の陣で高校3年生の2回のみの家庭があるはずです。
家庭の経済格差で子どもの進路は大きく左右されますが、その差がこれ以上広がって欲しく無いと願っています。
返済不要で海外留学できる奨学金
国が実施しているものと、官民で実施しているものと2つあります。
現地での食費・こづかい・生活費は自己負担だと思いますが、こんな方法もあります。
30歳未満位なら応募できるそうです。
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