30代で教諭(正規雇用)からセミリタイアして時間講師(非正規雇用)にキャリアダウンした皮算用です。
現在は時給3,000円弱で週10時間程度働いています。
学校の先生は時間外労働が多いです。時間外労働については、自主的な活動と位置付けられているので、残業時間には個人差があります。
だいたい月20~180時間くらいの時間外労働となっています。
教員には残業という概念がありません。したがって、残業代が一切出ません。
本来ならば、花子さんの夢のような生活を教師全員が送れるようにならねばなりません。
現実は月100時間以上の残業もざらです。しかも残業代がでませんし、過労死しても勝手に仕事をしていたことにされてしまいます。 https://t.co/9DVPAPXbyT
— サボさん (@kyouiku_mondai) May 10, 2020
学校の先生の勤務時間
8:30~17:00の勤務で休憩が45分間となっています。1日の勤務時間は7時間45分ということになっています。
もらっている給料は7時間45分×平日日数分です。
給特法でみなし残業代が4%付いています。7時間45分の4%は18.6分間です。
18.6分を超える時間外労働は想定外です。
平日22日とすると、18.6分×22日=409.2分=7時間超したら不当です。
学校の先生の給料・手当
過去に東京都教員について調べました。他都道府県でも大差無いはずです。
毎年4号級ずつ昇級していくと、このようなグラフになります。
※4号級ずつの昇級が常です。評価が高ければ5号級・6号級アップとなります。
- 1級:講師・実習助手
- 2級:教諭(正規雇用)
- 3級:主任教諭(2級から派生)
- 4~6級:管理職
月給=基本給+手当です。
家賃補助27,000+30,000で、約3~6万円程度プラスされます。
土日祝日に部活指導を行った場合は特殊勤務手当が付きます。
- ~4時間未満:0円
- 4~6時間:3,000円程度
- 6時間以上:4,000円程度
上記金額は日当です。
正しい勤務記録を残しておく
#先生死ぬかも
私の先輩は帰宅後に脳卒中、手術から生還しましたが軽度の知的障碍が残りました
バリバリできる人でしたが長時間勤務を証明するものは無く労災認定なし組合の人が掛け合って雇用の継続だけは保証されました
担外として皆の支えの中、定年まで勤められました— 教育界の中心で愛を叫ぶ (@4JRr9FmZLVZvoqy) August 15, 2020
学校にもタイムカードが導入されつつあります。出勤時間と退勤時間を管理職に提出するようになってきています。
時間外労働が多いと管理職から苦言を言われたり、産業医の面談が行われたりします。これを嫌がって時間外労働の時間を少なく申告する先生がいます。
それ、かなりマズイです。
学校の先生の鬱発症率は高いですし、突然死や自死も多いです。働き過ぎが原因なので記録をしっかり残しておかないと、もしもの時に困ります。
勤務記録によると、【働き過ぎ】による過労死とは考えられない。
こんなことになったら残された家族は泣き寝入りです。
実際に現在進行形で起こっています。下に一例を記載しておきます。
石川県野々市市立富陽小学校で2016年、勤務中に倒れてくも膜下出血で死亡した教諭の山口聡美さん(当時51)について、地方公務員災害補償基金石川県支部に民間の労災にあたる公務災害を申請した夫で白山市議の俊哉さん(53)が26日会見し、公務災害に認定されなかったことを明らかにした。
県支部はこの日、「公務上の災害とは認められない」と俊哉さんに通知した。倒れる直前の1カ月間の時間外労働時間が、公務災害の一般的認定基準の一つである月平均80時間を超えていないのが理由だったという。
聡美さんの貸与パソコンの使用記録などによると、亡くなる前年の9~12月の1カ月あたりの時間外労働は100時間前後だった。倒れる直前の4週間は20時間ほどとされたが、この間に冬休みがあったことが影響したとみられている。
直前に冬休みを挟んだので残業時間が80時間を超していないからだそうです。
残業時間を過少申告する先生がいますが、かなりマズイので正しい時間を記録してください。
いつでもどこでもだれでも、法律は弱い者の味方ではなく、知ってる者の味方なのです。
— ブロック塀素人 (@sayaka_sayayan) October 6, 2019
過労死が認定されるためには
校長が申請書類を書く
自分の不備を認めることになる
校長は書類を書かない
泣き寝入り
福井の友生先生
5年の裁判で賠償認める
「自主的にした過労」ではなく「過重な労働」
一生懸命働いた若者は 帰らない
繰り返してはいけない https://t.co/DDq0TrlNC9
— 寅さん (@RHTDz6V44OfJ9uC) July 30, 2019
教員だった友人が先々週自宅前で首つったので他人事じゃないです。 生きて・・・
— hirotaka.fukkoshi@情報教育のひと (@HFukkoshi) October 1, 2019
部活はもう、ほんまに断ってほしい。26才の若さで帰らぬ人となられてしまった先生を思い出しました。中学理科の教員されて、学級担任、校務分掌、バレー部顧問として、毎日夜遅くまで、自宅にも仕事を持ち帰り、休日も練習、試合で、たしか虚血性心疾患だったかと。 https://t.co/56lj3jZV93
— ノラicoma (@Noricom5) October 7, 2019
残業が過労死ラインの月80時間を超える学校の先生の働き方
普通に働いていれば残業(時間外労働)は20~50時間くらいです。80時間を超えている先生は部活顧問ゆえです。
- 朝練前に出勤6:30頃
- 部活指導で平日の退勤21:30頃
- 土日祝日の部活指導8:30~17:30
それなりに活動している部活ならば、これぐらいの時間拘束されます。土日祝日も19時頃まで活動している部活もあります。
- 平日15時間勤務×22日
- 土日祝日9時間勤務×6日
- 月の休み2日
384時間働きます。
月の休み2日は比較的ホワイトです。
くり返しますが、学校の先生の1日の勤務時間は7時間45分です。
7時間45分×22日=170時間30分です。
170時間分の給料で2倍の340時間働くということは、2人分働いているということです。
もらう給料も2人分あるなら妥当です。もらっている給料を割り算してみてください。
170時間勤務=1人分です。
- 時間外労働20時間ならば1.1人分
- 時間外労働50時間ならば1.3人分
- 時間外労働100時間ならば1.6人分
- 時間外労働170時間ならば2人分
年収200万円未満をワーキングプアと呼ぶそうです。
年収400万円で2人分働いていませんか?それ、ワーキングプア状態です。
残業150時間ならどんな若手でも月収50万円(額面)くらいにはなります。残業代自体は約30万円くらいですね。
それが8000円ですからね。
本来支給されるべき2.6%しか出てない。どれだけ搾取されまくってるかって話ですよ。— 平野夏紀@教育百貨店2階 (@hirano_natsuki) September 21, 2019
キミも月給が70万円を超える喜びを一緒に感じてみないか!
※上記金額には残業100時間を含ます。
※上記金額には早朝出勤手当を含みます。
※上記金額には休日出勤手当を含みます。
※上記金額にはパワハラ上司への対応を含みます。
※上記金額には睡眠不足を含みます。— サ投 (@businessman_n) November 19, 2019
年間1200時間残業とかえぐい
— サ投 (@businessman_n) November 19, 2019
教員では月の時間外労働100時間(年間1,200時間)なんてザラですが、世間一般表現ではエグイそうです。
学校現場にいると色々マヒしてしまいます(-_-;)
本来なら割増賃金となる
教員には残業代は出ませんが、学校事務員や行政職公務員には残業代が出ます。割増賃金と呼ぶそうです。
- 勤務日は25%UP
- 休日勤務は35%UP
- 深夜勤務(22~5時)は25%UP
休日の深夜だと35+25=60%UPとなります。
割増賃金を加味すると時間外労働132時間で給料倍になりそうです・・・。
- 平日22日の残業76時間×125/100
- 休日8日の出勤56時間×135/100
95+75.6=170.6時間
平日毎日3時間は残業して、休日に7時間学校にいると132時間越します。
顧問を拒否する
顧問拒否(そもそも顧問群に名前を入れない)をされている先生方を2020年以降でTwitter上で見かけます。
教員間でもイジメがあるので『顧問拒否』を実行に移すのはなかなか難しいですが実際に中学校教諭で顧問拒否をされている先生の記事を紹介しておきます。
若手教員の年収
公務員のボーナスは年間で4.5ヶ月程度です。月給×16.5ヶ月程度が年収となります。
私の教員歴スタートは私立高校からでした。教諭(正規雇用)として採用されましたが、2年目の年収はこんな金額でした。
1年目の年収は4~12月の9ヶ月分なので2年目を見せました。
年間休日は10日くらいだったので、おそらく2.3人分くらい働いてこの金額でした。
今思い返すと、何で転職しなかったのかと切に思います(T_T)
確かに平成16年(2004年)辺りは景気が良くはなかったけれど・・・。
完全失業率と有効求人倍率の推移グラフ
勤務時間の長さや仕事量の多さから病んでいく先生が多いです。休職する先生も多いですし、退職していくことも多いです。
20代を過ぎてからの転職はなかなか厳しいので、教職を去るならば早いこと行動した方が良いです。
教員から転職してしばらく経つが、快適すぎて仕方がない。有給ばっちりとれるし、定時に帰れるし、朝は定時に行けばいいし、昼休みは1時間ちゃんと取れる。あれ、書いてみて思うが、これ当たり前のことだな!
— いぎー (@shym335) October 19, 2019
2019年現在30代です。資産形成はほぼ完了したので、現在は趣味で高校教員しています。
小金を貯めてこちら側に来ませんか?
サラリーマンがマンション経営で年収2000万円!【DVDプレゼント中】若手で時給低くても、残業で2000円/時間くらいもらえるでしょう。
毎日4時間残業したらなんと8,000円も貰えちゃいます!!
月80時間なら16万円も貰える!!
基本給だけでは苦しい人も、これなら欲しいもの買えるし美味しいものも食べられるぞ!!!
たくさん残業してお金持ちになろう!!!— ちゃんどら~転職オタク~ (@zinseiGAMEOVER) August 26, 2020
コメント