ブラック労働に嫌気がさし、30代で高校教諭(正規雇用)から非常勤講師(非正規雇用)へとキャリアダウンした皮算用です。
30代でセミリタイアしました。
勝手に学校の先生の働き方改革案を作ってみました。
ちなみに今作は2案目です。
個人的には案①の方が導入にコストがかからないと考えています。
行政職公務員のように教員にもきっちりとした残業代を出して欲しいところですが、『教員に適正な残業代を支給すると毎年1兆円かかる』なんて試算もあるそうです!教員の残業代支給は財政的に無理でしょうから残業時間が0になったらどのような教育サービスとなるのかを想像してみました。
政治家になる気はありません。
良い案だと思ったら、エライ人は実行してください。
学校の先生の残業時間を0にする
学校の先生の就業時間は8:30~17:00です(最近は8:15~16:45?)。
- 8:30勤務開始
- 8:35学級朝礼
- 8:45~9:35授業1
- 9:45~10:35授業2
- 10:45~11:35授業3
- 11:35~12:20昼休み
- 12:25~13:15授業4
- 13:25~14:15授業5
- 14:25~15:15授業6
- (15:25~16:15授業7)
- 掃除・放課後
- 17:00退勤
教員の残業時間を0にするためには勤務時間外に対応していた3者懇談等は必ず8:30~17:00の間となります。
保護者には有給を取って来てもらいます。
銀行に行く場合も有給取りますよね?同じことです。
どうしても来れない場合は懇談の類は行いません。電話でもメールでも8:30~17:00でやり取りすれば対面である必要は無いと思います。
懇談内容は生徒の成績や学校生活についてなので単に生徒が進級できない・卒業できない・その可能性がありますな話だけなので、児童生徒の学校生活に興味がなければ来校する・しないは各家庭任せで良いと思います。
ただし、懲戒処分の申し渡し時は保護者に必ず8:30~17:00の間に来てもらいます。
来れない場合は申し渡しません。登校禁止の自宅待機がひたすら続きます。
朝の欠席連絡は各家庭が専用フォームに入力
児童生徒の欠席連絡等は各家庭が専用フォームに入力します。担任はPCを開くと欠席理由や遅刻理由が分かります。
この件に関しては導入コストがかかりますが、同じフォームが全校園で利用できるので自治体にがんばって欲しいと思います。
長欠生徒で児童虐待が疑われる場合は学校ではなく児童相談所案件です。
フォームが児童相談所からも見れるようにしましょう。
生徒の放課後の過ごし方
- 昼休みや放課後の補習は禁止
- 7限掃除後下校
- 6限掃除後下校or部活
補習はOKにするとずるずる延びるので全面禁止です。
学校の授業時間以外での質問は基本受け付けません。授業間の「休み時間に質問できるカモ」くらいです。生徒には家庭(や塾)での自学自習を身につけてもらいます。
進学校の多くは7限目までの授業を行っていますが、その場合は部活動はナシです。そもそも7限目まである学校には部を作りません。高校進学の際にはどちらかを選びます。
- 部活ナシで勉強する学校
- 部活アリで勉強そこそこの学校
放課後が丸々空くと各種会議にかかりきりになれます。会議の無い日は教材研究ができます。
変形労働時間制が導入されてもされなくても、大事なのは『絶対に定時で帰ること』です。
生徒に「ルールを守れ」とよく言うでしょう。
教員こそルールを守るべきです。
絶対に定時で帰るんです。— 小豆(物理) (@azukibeansphysy) October 19, 2019
部活はしたい
部活したい!
部活大好き先生はいます。ぜひ勉強そこそこ部活アリ学校に転勤希望を書いて放課後~17:00の時間で部活を行ってください。
15~17時の部活なんて時間が少ない!
授業を5限終わりにして14~17時でやればいいと思います。高校卒業に必要な単位数は74単位です。5限×5日×3年=75単位です。
- 部活ナシで勉強する学校
- 部活アリで勉強そこそこの学校
この2種類を想定していますが、3種類にしても良いと思います。
- 部活ナシで勉強する学校
- 部活アリで勉強そこそこの学校
- 部活モリモリで勉強少ない学校
- 8:30勤務開始
- 8:35学級朝礼
- 8:45~9:35授業1
- 9:45~10:35授業2
- 10:45~11:35授業3
- 11:35~12:20昼休み・掃除
- 12:30~部活
- 17:00退勤
オススメしませんが3つ目の学校があっても良いと思います。
この場合はスポーツ科として部活を授業にしてしまって、単位認定すれば74単位を満たせます。また、高卒認定試験(旧大検)を併用すれば高卒を得られます。
学力よりもスポーツ特化なので進路選択の幅はもちろん狭まりますし、競技で飯が食えない場合は選べる職業も少なくなります。
そもそも部活大好き先生は生徒のその後の人生設計まで考えて部活指導できるのかは謎です。
俺の指導についてきたらプロになれる!
こんな先生はいません。
3つ目の『部活モリモリで勉強少ない学校』なんて公立で開校するもんじゃ無いです。
学校での部活はなくなるのでやるなら各家庭で
部活がしたい!
学校では部活ナシになっていくのでやるなら各家庭がクラブチーム等に所属することになります。もちろん費用は各家庭負担になります。
週1回90分のスイミングで月謝は1万円くらいなので1回3時間週1回なら月2万円。
平日毎日3時間ならば月10万円くらいかかると思います。
学校から部活を切り離すと「各学校から大会出場」という概念が無くなります。競技者数も減るでしょう。中体連や高体連、高野連といったものが廃れます。
クラブチームが大会出場するならば、それら団体に登録費を納めることにすれば中体連等の収入が減ることは無いので『学校から部活を切り離す』への反対は少ないかもしれません。
学校から部活を切り離すと競技者数が減るので収入減を補うために登録費は上がるでしょう。
どこのクラブチームに参加するか
- 民間のスポーツクラブ
- 公営のスポーツクラブ
- 善意のスポーツクラブ
- 勝手にチームを作る
4つほど選択肢があるかと思います。1→4ほどコストが低いです。
個人的にはコストがかかりますが民間のスポーツクラブをすすめます。各種保険や保障がしっかりしているからです。
毎週水・土で〇〇教えてます。
ボランティアでスポーツを教える方もいなくはないですが、善意のカタマリでやりたくてやっていることなので熱血です。方向性を間違うと、体罰や暴言(人格否定や人権侵害)に繋がります。小児性愛者も0ではありません。
利益度外視で社会貢献しているので危機管理に乏しい可能性があります。
保険?入ってないよ。
種目によっては怪我リスクが高いスポーツもあります。保険関係は必ず各家庭で加入しておいてください。
自分たちでスポーツチームを作ろう!
大学生のように自分たちでスポーツチームを作ろうとするかもしれませんが、練習場所の確保が難しいです。たいていの施設は有料です。
- 公園
- 河川敷
ランニングするぐらいなら大丈夫ですが、キャッチボール等は禁止されています。今どき直ぐに通報されるので警察が来ます。
学校の施設を利用して外部コーチを依頼する
週1回90分のスイミングで月謝は1万円くらいなので1回3時間週1回なら月2万円。
平日毎日3時間ならば月10万円くらいかかると思います。
民間のスポーツクラブだと費用は高額になりますが、学校の施設を利用して外部コーチを依頼する案もあります。
『週5日×3時間』これぐらいが部活としては妥当な上限時間だと思いますが、いくらでコーチは来てくれるでしょうか?
- 時給3,000円なら月18~22.5万円。部員が20人なら1人1万円です。
- 時給2,000円なら月12~15万円。部員が20人なら1人7,500円です。
- 時給1,000円なら月6~7.5万円。部員が20人なら1人3,750円です。
思ったよりも高額だったので『週5日×2時間』バージョンも作ってみます。
- 時給3,000円なら月12~15万円。部員が20人なら1人7,500円です。
- 時給2,000円なら月8~10万円。部員が20人なら1人5,000円です。
- 時給1,000円なら月4~5万円。部員が20人なら1人2,500円です。
『週3日×2時間』バージョンだとこうなります。
- 時給3,000円なら月7.2~9万円。部員が20人なら1人4,500円です。
- 時給2,000円なら月4.8~6万円。部員が20人なら1人3,000円です。
- 時給1,000円なら月2.4~3万円。部員が20人なら1人1,500円です。
『高校生の部活』だと、部費は月500~1,000円くらいかと思います。ヒト1人雇うというのはすごくお金がかかります。さて、コーチを請け負ってくれる人物はいくらで来てくれるでしょうか。
毎日では無いようですが、外部指導員を導入している自治体もあるようです。時給は1,800円程度が相場のようです。
海外で教育を受けたことはありませんが、欧米では『スポーツは限られた人間のもの』だそうです。時間とお金がかかるからです。
- 金銭的な余裕がある人が趣味で行う
- プロを目指す人
週に3回以上スポーツを行っているのはこんな人々です。
普通の人はお金のかからないジョギングなどの運動をしています。
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