高校での成績のつけ方

学習・成績

現役高校教員の皮算用です。公立高校・私立高校両方での教員経験があります。

教科は数学なので数学の成績のつけ方についてです(他の教科もだいたい同じ成績のつけ方です)。

もちろん、成績のつけ方は各学校で異なっています。

 

 

ちなみに2020年はコロナによる休校で1学期中間考査が無かった学校がほとんどだと思います。『1学期の成績は期末試験一発勝負』なのでしっかり勉強して挑みましょう。

公立高校の数学の成績のつけ方

情報開示の観点から、年度初めに成績のつけ方を生徒に開示しています。

4月の最初の授業で生徒に説明することになっています。

テスト8割・課題等2割

たいていの学校ではテスト8割・課題等2割の基準となっています。社会科などでは、7割3割の場合もあります。

 

テストの平均点×0.8+課題等の点数20点

これで成績が出ます。

 

年途中の1学期2学期では成績は点数で表記し、年度末成績で評定が記載されている学校がほとんどだと思います。

  • 1学期:58
  • 2学期:55
  • 3学期:評定3

3学期にも点数表記し、(56:評定3)となっている学校もあるかもしれません。

1学期の成績のつけ方

さきほどの基準、テスト8割・課題等2割ならば同じ計算式です。

1学期のテストの平均点×0.8+課題等の点数20点

2学期の成績のつけ方

高校1・2年生は、1学期の成績のつけ方と同じです。

 

高校3年生は2学期の成績のつけ方が異なります。

受験があるので評定平均値が必要なんです。そのため、1学期の成績と合算し平均をとります。

高校3年生の2学期の成績のつけ方

テスト8割・課題等2割ならば2学期単体の成績はこのように計算します。

2学期単体の成績=2学期のテストの平均点×0.8+課題等の点数20点

{(1学期成績)+(2学期単体の成績)}÷2

皮算用
皮算用

1:1で計算します。

1学期テスト2回、2学期テスト2回ですから。

3学期(学年末)の成績のつけ方

ざっくり言うと、3学期単体の成績をつけてから1・2学期の成績と合わせてから平均をとります。

 

テスト8割・課題等2割ならば3学期単体の成績はこのように計算します。

3学期単体の成績=3学期のテスト点数×0.8+課題等の点数20点

皮算用
皮算用

3学期はテストが1回なので平均はとりません。

これを1・2学期の成績と合わせて平均をとるのですが、各学校で平均の出し方が異なります。

 

たいていこの2種類です。

  1. 2:2:1で計算する
  2. 1:1:1で計算する

どちらかかは、情報開示の観点から各学校で年度初めに成績のつけ方を生徒に開示しています。

4月の最初の授業で生徒に説明することになっています。

2:2:1の場合

ほとんどの教科ではこちらのはずです。テストの回数と合わせてあります。

(2×1学期成績+2×2学期単体の成績+1×3学期単体の成績)÷5

 

例(高校1・2年生)

  • 1学期:58
  • 2学期:55
  • 3学期単体の成績40

学年末成績=(2×58+2×55+40)÷5=266÷5=53.2

普通は四捨五入するので学年末成績は53となります。

皮算用
皮算用

普通は53点表記せず、5段階評定のみの記載だと思います。

 

例(高校3年生)

  • 1学期:58
  • 2学期:55
  • 3学期単体の成績40

高校3年生の2学期成績はすでに1学期と平均されています。年間のテスト回数は5回です。テスト4回分の平均が2学期成績の55なので、このように計算します。

学年末成績=(4×55+40)÷5=260÷5=52

普通は四捨五入します。今回は割り切れました。学年末成績は52となります。

皮算用
皮算用

普通は52点表記せず、5段階評定のみの記載だと思います。

1:1:1の場合

たいていの教科では2:2:1です。テストの回数と合わせてあります。

テストが学期に1回の教科(家庭科や保健)だと1:1:1と計算することが多いです。

 

過去に社会科で年間のテスト5回だけど、1:1:1と計算している学校で勤務したこともあります。

 

年度初めに成績のつけ方を生徒に開示しています。4月の最初の授業で生徒に説明することになっています。

皮算用
皮算用

ちゃんとメモしておいてね!

後から聞いても教えてくれるよ!

(1学期成績+2学期単体の成績+3学期単体の成績)÷3

 

例(高校1・2年生)

  • 1学期:58
  • 2学期:55
  • 3学期単体の成績40

学年末成績=(58+55+40)÷3=153÷3=51

普通は四捨五入します。今回は割り切れました。学年末成績は51となります。

皮算用
皮算用

普通は51点表記せず、5段階評定のみの記載だと思います。

 

例(高校3年生)

  • 1学期:58
  • 2学期:55
  • 3学期単体の成績40

高校3年生の2学期成績はすでに1学期と平均されています。今回は1:1:1での計算なので、2学期成績:3学期成績=2:1の比率です。2学期成績は55なので、このように計算します。

学年末成績=(2×55+40)÷3=150÷3=50

普通は四捨五入します。今回は割り切れました。学年末成績は50となります。

皮算用
皮算用

普通は50点表記せず、5段階評定のみの記載だと思います。

成績の評定換算

成績の点数を評定に換算するといくつになるかは、各学校の基準によりますが、だいたいは以下の通りです。

  • 0~29→評定1
  • 30~49→評定2
  • 50~64→評定3
  • 65~79→評定4
  • 80~100→評定5

評定1はいわゆる赤点です。進級・卒業の危機があるので回避しましょう。

 

公立高校でも、何点以下を評定1としているかは各学校により異なります。過去に0~39を評定1とする学校で勤務したこともあります。

評定1を回避するために

たいてい成績はテスト8割課題等2割の基準なので、課題をしっかり出していると評定1はまず付きません。

 

高校卒業後の進路(進学・就職)のためにも評定3は取っておきたいところです。

30点未満が評定1の場合

成績0~29が評定1となっている学校の場合です。

成績で30点取れば評定2となるので、ギリギリの30点で計算します。

 

課題等でmaxの20点を取ることができれば、残りは10点必要です。

テスト平均点×0.8=10点なので、10÷0.8=12.5点です。小数点は四捨五入することが多いですが、念のため繰り上げておきます。

課題等が満点取れていれば、毎回のテストで13点あれば評定2がつきます。

 

平均が13点であれば良いので、0点+26点も平均13点となります。年間のテスト回数が5回ならば、13点×5=65点を得れば評定2がもらえます。5回のテストの合計が65点です。65点/500点です。

そんなに難しく無いでしょ?

40点未満が評定1の場合

成績0~39が評定1となっている学校の場合です。

成績で40点取れば評定2となるので、ギリギリの40点で計算します。

 

課題等でmaxの20点を取ることができれば、残りは20点必要です。

テスト平均点×0.8=20点なので、20÷0.8=25点です。

課題等が満点取れていれば、毎回のテストで25点あれば評定2がつきます。

 

平均が25点であれば良いので、10点+40点も平均25点となります。年間のテスト回数が5回ならば、25点×5=125点を得れば評定2がもらえます。5回のテストの合計が125点です。125点/500点です。

成績付けでの課題等の内容

これも4月の最初の授業で生徒に説明することになっています。

皮算用
皮算用

時代は情報開示!

  • 提出物+授業態度
  • 提出物+授業態度+小テスト
  • など

 

定期テスト以外のテストを課題等に含めるのか、テストに含めるのかは各学校の基準によります。

たいていは小テストや実力テスト・確認テストなどは課題等に含めます。

 

進研模試などは全員受験であっても、成績には含めないことが一般的です。

課題等でmaxの20点を取るなんて無理!

たいていは提出物のみで20点付けます。英語等ならば、小テストに全て合格すれば10点+提出物10点みたいな感じです。

数学は提出物のみで20点付けることが多いです。

 

数学や他の教科でも、問題集の答え・解説が配られています(配られない学校もあります)。

最も大事なのは、課題等で20点取ることなので、提出日までにそれなりのものを仕上げましょう。

皮算用
皮算用

もうこれ、解説写そう。

言い方は悪いですが、20点取りに行く方が大事です。

先生

え!?自分のためにならんやん。

その通りです。自分のために何かをしてあげられる期間はもう過ぎました。

ここから皆と同じレベルに追いつくのはほぼ不可能です。

多分3年位かかります。

皮算用
皮算用

そこまで努力できないでしょ?

自分の能力を把握して、その中でできる最もベストな選択をしていきましょう。

 

 

もちろん、「解説を写そう」とは言いましたが、答えのみを写すわけではありません。

(1)x=4  (2)x=1,-5  (3)解なし

 

こんなのしか書いていない提出物の評価なんて2点/20点です!

期日までにそれなりのものを仕上げる。

この考え方が大事です。大人になって働きだした時に必要なスキルです。

赤点ギリギリな成績の生徒にオススメの進路

高卒公務員を全力で勧めます!

 

毎回のテストで「赤点だ~(T_T)」なんて言っている生徒ならば、評定平均値が3.0に満たないと思います。

評定平均値が3.0を切っていると、大学進学はなかなか難しいです。おそらく学力も高くないので一般入試はまず無理でしょうし、評定まで低ければ推薦入試も難しいです。

日本はまだまだ学歴社会なので、やはり大卒の方が有利です。

 

ただ、大学を卒業していれば全員が大手企業で勤務できるかというと、そうでもありません。大卒で中小企業勤務で年収400万円というのもよくあります。

そのため、大卒で働くよりも、場合によっては高卒公務員(平均年収460万円らしい)の方が有利です。

これから成績を挽回したい

生徒
生徒

やっぱり勉強がんばりたい・・・。

なんて場合は何年かかるか分かりませんが、再度がんばっても良いです。

人生は1度きりで、諦めたらそこから上昇することはまず無いからです。

皮算用
皮算用

思い立ったら吉日。

今日からがんばりましょう。

たいてい、サボってた年数の半分近くかければ追いつきます。人間本気になれば、すごい能力を発揮します。

 

 

私は高校の先生なので、断言します。勉強しておいて損は無い!と。

 

 

 

ちなみに、高校生の多くは中学校2年生辺りから勉強につまずいているように感じますので、ホントに1からやるなら、自分が分からなくなった所からやり直すのが正解です。

「数学の偏差値は38でした。高3の時です。大学受験は4度失敗し、小4の分数計算までさかのぼってやり直しました。」

談:高橋一雄

朝日新聞より抜粋

この高橋一雄さんという方は、数学に関する本を何冊か出版されています。

  • 語りかける中学数学
  • もう一度高校数学
  • など

朝日新聞の記事を読んだ時に大きなショックを受けました。

日本では小学校の分数計算がキチンと理解できていなくとも高校3年生まで進級・進学できることにです。

薄々気づいてはいましたが、

  • この地域の子どもたちだけだろう
  • ゆとり教育の子どもだからだろう

なんて思っていました。

 

 

 

高橋一雄さんは1961年生まれの方です。

私が教育公務員(高校教諭)を辞めた理由の1つは、公教育ではこれら子どものケアができない・しないことに嫌気がさしたことです。

皮算用
皮算用

本気でこの問題を解決するには留年制度の充実が必要です。

ですが、留年することは生徒も家庭も望まないので、この問題はこのまま変わりません。

公務員を辞めて、趣味で高校教員(非常勤講師)を続けています。

言いたいことが言える今の身分(非正規雇用・公務員でない)に満足しています。

学校教育では理解してなくても進級・卒業ができます。学校の授業内容に完全に置いていかれて、それでも理解したいと願うならば、学校教育では全員の面倒が見れません。

 

 

 

生徒
生徒

やっぱり勉強がんばりたい・・・。

なんて場合は、もはや学校教育では面倒をみてもらえないので各家庭で取り組むしかありません。

コストがかかります。

 

 

『分からない』ヤバさに早く気づくほど挽回も早く、低コストで済みます。

小学生
小6

距離速さ時間が分からない。

生徒
高2

距離速さ時間が分からない。

個人的には低コストで導入できるスタディサプリをすすめます。スタディサプリは動画での授業になります。

分からない所はくり返し再生できますし、分かる所はとばせます。

スタディサプリでは有名予備校の人気講師の先生が授業を行っています。もちろん授業は上手です。

ベーシックコースは月額980円(税抜)で5教科の授業動画が見放題です。

諦める

高校教員としては諦めることは積極的にはすすめませんが、ランクを下げると生きやすい生徒はいます。

  1. テストの難易度
  2. 授業の早さ
  3. 提出物の量

この辺りは各高校のレベルで大きく異なります。

現在の学校の授業について行けないならば、学校を転校することは悪いことではありません。

  • A高校の評定平均値:4.2
  • B高校の評定平均値:4.2

成績は同じに扱われます。もちろん学力テストをすれば優劣は一発でバレますが、評定平均値だけの入試なんてたくさんあります。

私立高校の成績のつけ方

私が私立高校で勤務したのは2000年頃だったので、まだまだ情報開示なんて話題はありませんでした。

私立学校勤務の経験からいうと、「私立学校は独自基準で物事を決めている」ので、全く当てになりません。入試と同じです。

私立高校の数学の成績のつけ方

2000年頃のとある私立高校では、偏差値基準で成績を付けていました。

ただ、どれだけ低くても評定1は付けませんでした。

 

 

当時は【成績係】の先生がいて、全教科の成績を偏差値で割り振り、課題等部分の調整は各教科担当者が

先生
教科担当者

この生徒はよくがんばっているのでプラス5点して、こっちの生徒は怠けているのでマイナス2点

なんてしていました。加点で評定が1つupしたこともありますし、1つdownしたこともあります。

 

 

近年は絶対評価となっているので、偏差値から成績を付けることはもう無いと思います。

最低でも評定4

同じ私立学校勤務のときです。選択科目で物理を選んだ生徒は最低でも評定4を付けていました。もちろん評定のmaxは5です。

 

「物理は難しいから、選択科目で選んでるだけで4です」と担当の先生が言っていました。

 

 

もちろん生徒にそんな情報開示はしていません。

私立学校は色々ヤバイです。時給900円で年間休日は盆と正月で10日間の学校でした。

 

勤める先生にはなりたくないですが、在籍する生徒としてなら、欠席さえしなければ評定2を取れる私立学校はオススメです。

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