現役高校教員の皮算用です。といっても、教諭からキャリアダウンした時間講師ですけれど。
鬱などの精神疾患は現代病のひとつになりつつあります。
鬱→統合失調症を発症した親戚もいます。
真面目で勤勉な性質の人が罹患しやすいように感じます。
教員の仕事がしんどすぎる
2018年頃からようやく教育職のブラック労働さが明るみに出だしてきました。そのため、教職希望者が激減し教員採用試験の倍率が下がっているそうです。
倍率が低いと合格し易い=教員の適性が低くても合格し易いです。
現状の労働環境のままだと、志願者減に伴い日本の教育の質は下がっていきます。もちろん大きな被害をこうむるのは、その世代の児童生徒です。
将来的にこう評されるでしょう。
「あぁ、あの教育ドン底世代か」
ゆとり世代どころの評価じゃないです。
そんな未来にさせないためには教員の労働環境改善が必須です。
教職に携わっている先生方は真面目で責任感の強い方が多いです。
そのため、「これぐらい我慢してがんばらないと」と、がんばり過ぎて心身を壊す先生が多いです。
自分さえ我慢すれば丸く収まると思って我慢したらダメだよ。他人はあなたの幸せの為には動かない。人間は皆自分の幸せの為に動く。よって、他人の幸せを優先してると自分の幸せは一生回ってこない。自分の幸せを優先する事はワガママな事なんかじゃない。あなたには幸せになる権利がある。幸せになれ。
— Testosterone (@badassceo) June 16, 2019
心身を病む先生は多い
病んだらすること
- 病院受診
- 休む(休職する)
まずこの2点です。
4年前の今頃体調を崩した。勝手に涙が出た。電車に乗れなくなった。パワハラは今思えば短期間だけど、うつ病の治療は年単位。あの頃の自分に言いたい。我慢はだめ。年単位の治療が待ってると。精神疾患の知識が足りなかったな。今苦しんでる人、すぐ避難してね。うつは脳の病気で時間がかかるから。
— いーげる (@Igel_deu) July 17, 2019
みんな鬱を簡単に考えてる。一度発症したら治ることなんかない。すぐに再発する。
— ぽんたちゃん#お嬢様部 (@pontacyan7777) June 22, 2020
病院受診する
この知識は教員に限らないですよ!
辞めた後で悪化した場合も、在職中に初診日があれば障害年金を受け取れるからです。
休む(休職する)
私の同期採用の先生は10年目に入って早々に学校に行けなくなりました。
1年目教員も病みますし、ベテラン教員も病みます。
教職に携わる先生はいつでも精神疾患をわずらう可能性があります。そしてその確率は他の職種よりも高いと思っています。
- 自分が休んだら授業はどうなるんだ
- 学校現場がまわらない
- 行事を運営しないと
こう考え、無理をおして勤務を続ける先生が多いです。
そしてある日限界がきて、家を出れなくなるそうです。
幸い公務員は休職制度が充実しているので、最長3年間休職できます。復帰し時短勤務もできますし、再度休職する先生も多いです。
この点は公務員という職が評価できるところです。
壊れてから大切にされるの(T_T)
ただ、私立学校勤務と非正規雇用の先生には休職制度が適用されません。
もちろん私立学校にも休職制度はありますが、私立学校はほぼ民間企業みたいなものなので、精神疾患での休職制度利用はまず無理だと思います。
そして非正規雇用の先生が休職制度を利用できたとしても、契約期間満了と共にその休職期間も終わるでしょう。
後に残るのは心身を病んだ自分だけです。
休んでも学校運営はまわります。出来が70点や50点かもしれませんがまわります。
仕事ができない人が担当したらこの位だろうなレベルで運営できます。
先生の変わりはいますが、あなたの変わりはいません!
今でも可愛いと思います。とても会いたいです。ただ、あの地獄の様な生活に戻ることが怖いです。あんなに教師になりたくて頑張ったのに。」
— 限界teachers (@genkaiteachers) July 13, 2019
会社が辛くて辞めたいという人、衝動的に辞めることよりも休職するることをお勧めする理由
1:戻る場所が確保されているから
2:傷病手当金が連続4日目以降約1年6ヶ月標準的なお給料の2/3もらえるから
3:会社によっては見舞金というお金がもらえるから
どうせ辞めるならもらえるものもらおうよ!— ひめだか@いろいろ勉強中 (@kotsu2life) September 6, 2019
傷病手当金は公務員にも制度があります。
公務員のすごい所は、これら休職を何度でもくり返せることです。言い方は悪いですが、病むまで働かされたので以降は休職をくり返して傷病手当金のおかわりを続けるのが自治体への仕返しだと思っています。
病む前にすること
正直、病んでからでは遅いです。
健康を害した方々が口々に言っています。
- 健康は何ものにも代えがたい
- 健康が1番だ
自分自身のことをよくみる
- イライラすることが増えた
- お風呂に入るのがおっくうだ
- 歯を磨くのがしんどい
- 過食気味
- 食欲がなく痩せてきた
- 眠れない
- など
思い当たるふしがあれば、やはり病院受診をすすめます。
大丈夫ですよ!
何ともなければ、それが1番いいです。
食べて眠れれば、基本大丈夫です。
病み気味の人や不安が消えない人に覚えておいてほしい事が2つある。
①不安や病む時期はあって当然だ。焦る必要はない。消し去る事よりも共存する方法を考えよう
②どんな状況でも睡眠、食事、運動を欠かさない事。なぜならば全ては自律神経とホルモンバランスであり、↑やっとけば大崩れしないから
— Testosterone (@badassceo) October 5, 2019
辞めれる準備をしておく
いつでも辞めれる準備(資産的に)をしておきましょう。
責任感がない。
他人の人生・命を軽視する人物はいます。聞く耳をもってはダメです。
心身を病んだ際には誰も責任をとってくれません。給特法(みなし残業代4%)にもあるように、自主的に勝手に働き過ぎて健康を害したと判断されます。
1度でも教職に携わったということは、先生という仕事に魅力を感じ生業(なりわい)としようと考えたはずです。
私自身はブラック労働が嫌なだけで、教員という職は好きです。
セミリタイアした現在は幸せです。
心身を病んで学校を去って行く先生が皆無になることを願っています。
コメント