教育公務員としては1自治体にしか勤めていませんが、3つ以上の都道府県で中学~高校まで先生経験のある皮算用です。
教員という職は好きですが、生業(なりわい)とするよりも趣味として続けようと思い、30代で高校教諭(正規雇用)を辞めてセミリタイアし高校非常勤講師(非正規雇用)をしています。
辞めて後悔していることはほぼありません!
教員採用試験、中々受かり辛いですよね。
教員採用試験に受からない時はどうするかについてです。
3つの選択肢があります。
- 大学在学中
- 卒業1年目
- 卒業2年目
私個人的には上記3回の採用試験を受けて受からないなら違う職に就くべきだと思っています。
選択した職業を後悔するタイミングは下記3回あるそうです。
- 30代を超えてから転職先がないことに気づく時
- 結婚をして子どもを産みたいけれどお金がなくてワーキングプア(年収200万円)な時
- 会社員の友人が幸せな家庭を築いている時
上司も部下一人ひとりについて、能力に応じてどう育てるかとか、育てるためにどんな仕事を振るかとか、すごい時間をかけて議論してる。育成のためのコーチングも時間をかけてやってくれる。こんな手厚く育ててくれる組織って外資系企業だとなかなかないと思う。
— ジョニー (@tako2539) October 12, 2020
15年遅く生まれていたら教員になるのは避けていた。
教員になってから、精神を病んで毎日服薬。残業代も出ない。
転職もつぶしきかなくて難しい。
なって後悔している・・・— ポーレポーレ (@PolePole108) October 7, 2019
正規雇用と同程度の仕事量である非正規雇用…それでも賃金や福利厚生は正規雇用より劣悪…しかも結果を出さなければ正規採用されないので正規雇用以上の努力を要する…雇用主からすれば安く雇える上にたくさん働かせられる非正規雇用という都合のいい存在…同一労働同一賃金の考え方は崩壊しています。
— Childish Teacher (@TeacherChildish) August 16, 2020
過去10数年の高校教員生活で教員採用試験に受からないままの先生方をたくさん見てきました。
30歳を過ぎてなお受からない先生方の結婚・子育てといった先生自身の人生はどうするんだろうと心を痛めています。
ただひたすら講師として契約更新していましたが、30代後半で更新が止まった先生もいました。
そしてそのうち学校からいなくなるので、その後の消息は分かりません。
教員採用試験の受験年齢の上限が撤廃されつつあるので、現在ではいつまででも受け続けることが可能です。
20代を薄給の教員として過ごすよりも、社会人としての自分の価値を高めた方が40代以降で働き方を選べます。
単純計算して今月270時間働くとすると時給は592円です♡#教師のバトン
— ピィコ・アン・エンプロイド@小学校教師やめました (@Ms_QueSeraSera) April 14, 2021
上のTwitterの小学校講師の先生は『手取り16万円で月270時間』近く働いているそうです。
勤務時間は1日8時間(昼休憩60分)として月20日間の拘束は160時間です。額面20万円で平日20日働いたとして、1日≒7時間労働なら時給1,429円です。残業代は25%割増なので時間1,786円換算で110時間残業すると残業代だけで19万円もらえる計算になります。残業代が真っ当に出る職場ならば20万円+19万円で、手取り30万円はあるはずです。
手取り16万円でこんなに長時間働かされる職場なんてダメよ!!
20代を薄給の教員として過ごすよりも、社会人としての自分の価値を高めた方が40代以降で働き方を選べます!
- 会社員を続ける
- 教員採用試験合格を目指す
- 非常勤講師で先生する
職歴加算があるので40代で新任教員となっても新卒並みの給料ではありません!
残業代が出る会社で20年近く勤めれば2,000万円くらい作れます。共働き正社員なら2人で4,000万円です。2,000万円近くあれば、セミリタイアして時給2,500円の非常勤講師でも生活できます。
多分、がんばれば独身で20年で4,000万円貯蓄可能です。
新卒~定年まで勤めきれず病んで辞めていく先生が多いです。以降の人生をどう過ごしていくのか想像もできません。
経済的基盤を整えて「仕事に収入を求めない」状態にしてから先生しませんか?
講師で担任できる二十代後半以降の奴はもう転職できないからどうせ来年も講師やる。だから単価が安くて無知な新卒をとる。 #教員採用試験
— 教諭®︎ (@kyouyur) August 16, 2023
教員採用試験に受からないけれど諦めず受験し続ける
わざわざ望んで非正規雇用でい続ける先生はいません。ですが予算の都合上常勤講師が必要です。
新卒の若者は新卒カードを使ってまで非正規雇用には甘んじないでしょう。一度その身分を受け入れた者は次もその身分を受け入れ易いので常勤講師でい続ける先生が存在します。
常勤のA先生は来年も講師やってくれるでしょう。
Twitterで見かけた先生は高校の常勤講師を10年近く続けているそうです。教員採用試験をずっと受け続けています。その彼を飛び越えて新卒で合格していく先生も毎年います。
「若手教員を育てたい」という気持ちはあるでしょうが、やはり自分自身の雇用が安定していないと他人を気にかける余裕は薄れます。
やっぱり試験に落ちたことが悔しい
都合よく使われる人生なんかと思うと
ほんとに涙が流れそう
試験結果と講師登録の案内を同封してくるってどんな神経してるんや
民間企業で就職試験に落ちたら不採用通知だけが送られる。
それが一般的な考えではないのかな
安く使おうというお上の思惑が透けて見える— ドククラゲ(娘溺愛) (@growasateacher) October 12, 2019
- 同じ校種を受験し続ける
- 校種を下げて受験する
教員採用試験受験の年齢制限がなくなりつつあるので、「今年の新規採用で50歳の先生がいた」なんてことも聞きます。
がんばり続ければ、いつか夢は叶う。
私立高校から受験し直した先生が同期採用でした。
45歳くらいでした。
同じ校種を受験し続ける
私は中学・高校と経験がありますが、好きなのは高校数学で高校生相手の方が楽しいです。
教諭は辞めましたが、やはり高校で数学を教えています。中学校でオファーがあっても行きません。
校種にこだわりがある場合は、採用試験に合格するために地域をずらして複数受験すべきです。
近隣の都道府県では教員採用試験日が重なっています。合格出た後、辞退されないために試験日を合わせてあります。
そのため複数受験したい場合は、北海道東北・関東・中部東海・近畿・中国四国・九州と、地域をずらしてください。
東京都で先生したいから福岡県で合格しても・・・
そう言われそうですが、希望地域以外でしばらく教諭をしておき経験者枠で受験科目免除で希望地域を受験し直すということもできます。
東京都では、他府県で3年以上の教諭経験者は1次試験の【教職教養】が免除になり、【専門教養+論文】のみで受験が可能です。
ちなみに東京都公立学校で12ヶ月以上の講師経験のある者も同じ条件で受験できます。詳細は東京都公立学校教員採用案内へ。
免除が同じなら東京都で講師した方が良いとなるかもしれませんが、教諭経験者は即戦力なので、より評価が高いです。
東京都を例にしましたが、経験者枠での受験科目減は他の自治体でも行われています。
私自身も私立高校教諭から経験者枠で合格しました。
または教育委員会を通じて移動ができる場合があります。
教育委員会同士での先生トレードが基本になります。
「東京都から福岡県へ1人移動するから、福岡県から1人受け入れる」
配偶者の転勤時に適用されることがあります。大学の転学科と同じで狭き門となっています。ダメモトでオファーを出してみてもいいかなレベルですが、基本は受験し直しとなります。
ちなみに、受験し直しての即採用となると退職金もそのまま引き継がれます。退職金の掛け率は各自治体で異なっているので、自治体を移って得した・損したが発生します。
退職金=基本給×〇ヶ月
勤続11年で辞めた私の退職金掛け率は8ヶ月程度でした。
45歳?の同期の先生は60歳の定年まで働いても15ヶ月程度の掛け率となります。私立高校を辞めたタイミングでも退職金は出ていますが、細切れに退職金をもらうと総額がぐっと下がります。
校種を下げて受験する
高校→中学校→小学校
校種が下がると受験倍率も下がります。
一刻も早く採用試験に合格して、教諭になりたい方には、校種を下げる方が受かりやすくなります。
高校だと倍率は10倍は超しますが、小学校だと3倍程度になります。
賃金は、高校>中学校>小学校ですが、早く合格し長く働くと生涯賃金が高くなります。
校種による賃金差を撤廃している自治体もあります。
校種を下げる場合、該当校種の教員免許が無ければ新たに取得する必要があります。科目履修生又は編入学して、不足単位を取らないといけません。
働きながら大卒資格や教員免許を取得したいあなたにオススメの通信制大学!【無料資料請求】高校と中学校では不足単位数は10単位程度なので半年位の期間で単位修得できます。小学校だとほぼ全ての単位を取らないといけないので、おおよそ2年間かかります。
過去に一緒に働いていた中学校・社会科の若者は2回目の教員採用試験不合格を受けて、小学校免許を取り直し小学校で合格しました(つまり3浪)。
校種を下げて合格し実際に勤めてみて、やはり元の校種が良かった・・・。となると、採用試験を受け直すしか方法がありません。
人事交流として数年間隣接する校種で勤務することができる自治体が多いですが、数十年居たいというのは無理です。
採用試験合格第1で校種を中学校に下げた先生がいました。中高連携で数年間高校で勤務しましたが、やはり高校が良いと、中学校教諭をしながら採用試験を受け続けていました。
10年以上の臨任を経て正規採用になったのに…本当に悔しかった。でも自分が壊れたら生徒にはもちろん家族にも申し訳ない。だから退職へ。
— a cure teacher/ (@mew_teacher) October 31, 2019
このツイッターの先生は10年以上高校で講師として働き、校種を中学校に下げて合格しました。中学校教諭として勤務するも、鬱退職となり、再び高校講師を続けながら高校での教員採用試験合格を目指しているそうです。
教員採用試験【高校】に現役ではまず受からないので何年か浪人する
大学4年生で教員採用試験を受験してストレートで合格した先生もいますが、そんな人はレアで、高校だと20人に1人の割合位です。
高校の採用数はそう多くないので、年に1人か2人が新卒採用です。
私が受かった年は新卒採用は0でした。
もちろん新卒で受かった先生はとても優秀なので、教員じゃなかったら生涯賃金は2倍程多かったと思います。周りの先生方も教育委員会も、彼らを大切に育てて欲しいと思います。
高校ならば、教員採用試験合格まで3浪なんてザラです。
高校・社会科や体育等、受験者が多い教科では10浪進行中の先生もいます。38歳で合格とかも普通にいます。受からないままの先生もいました。
そのため、校種にこだわりがある場合は地域を広げた方が良いと考えています。
教員採用試験合格を諦めて講師で過ごす
講師には、大きくこの2種類があります。
臨時任用の常勤講師の働き方
1年契約のフルタイム契約です。
業務内容については教諭とほぼ同じ仕事をします。給料や各種手当も教諭と同じ基準でもらえます。ボーナス・退職金があります。厚生年金にも加入します。
1年契約なので、雇用保険にも加入します。もし翌年の講師契約が無い場合は失業保険が出るので、その点は安心です。
1年契約といっても、4/1~3/30契約の自治体もあります。3/31をわざと1日契約しないんです。
1日空くことで、「継続雇用5年で無期限雇用へ」の対象から外れますし、退職金も毎年払いのため、40年近く勤めても高額になりません。
一般的に退職金2,500万円超えなんて言われますが、常勤講師をくり返してもせいぜい30万円×〇年です。
毎年3/30で契約が切れるので、その都度退職金をもらいます。
無期限雇用について詳しくは厚生労働省ホームページへ。
常勤講師の給料の上限は450万円
真っ当な自治体ならば、年収に関しては教諭と常勤講師でそう大差ないようにしています。
常勤講師でも教諭並に、年収500万円600万円以上になる自治体(主に都市部)もありますが、常勤講師の昇給に上限を設けている自治体もあります。年収450万円程度で頭打ちです。
現勤務の教育委員会に聞いたの。「常勤講師の年収に上限ありますか?」って。
月給25万円が上限(年収412.5万円)だって言われたわ!【2017年9月】
表面上は常勤講師でも年収面で教諭並みと言っておきながら、裏で上限を設けていた自治体が7割あったという報道がありました。2015年頃にニュースになっていました。当時の記事は見つけられませんでした。
2019年3月の記事は発見しました!
ただ、2017年の文部科学省のデータは見つけられませんでした・・・。
昇給の上限については、都道府県別では17年現在で北海道、千葉県、石川県、大阪府、岡山県、沖縄県で撤廃されている(文部科学省の調査による)。
つまり、ほとんどの自治体では常勤講師の年収に上限を設けています。
新卒の月給は20万円程度です。ボーナスは夏+冬=4.5ヶ月程度です。年収は20万円×16.5ヶ月=330万円です。
教諭の定期昇給は毎年1万円程度なので、毎年16.5万円は年収が上がっていきます。講師だと毎年5,000円の昇給かもしれません。
330万円+16.5万円×7年=445.5万円
毎年年収が16.5万円ずつ上がっていくと、年収450万円には7年で到達します。5,000円の昇給ならば14年で年収450万円に到達します。
昇給に差があれば、同じ新卒22歳スタートでもこんな感じになります。
- 勤続7年29歳教諭:年収450万円
- 勤続7年29歳講師:年収388万円
- 勤続14年36歳講師:450万円
ちなみにこの金額は額面年収なので、ここから税金が20%程度引かれます。
講師では、頭打ちとなる年収450万円に到達すると以降は給料が上がりません。
日本の平均年収が450万円程度なので普通といえば普通な金額です。
ただし、学校の先生は労働時間が長いため働く時間の割には格安な賃金です。
たぶん新卒時は教え方スキルも無いので、教材研究や部活顧問で月に244時間は働きます。
- 平日10時間×22日=220時間
- 休日6時間×4日=24時間
- 月の休み4日
休日の部活指導には特殊勤務手当(4,000円程度)が付きます。
新卒での月給20万円+特殊勤務手当1.6万円=21.6万円
21.6万円÷244時間=時給885.25円
時給換算890円程度です。
平日8時間×22日=176時間労働分の賃金しか支払わず、220時間働かせる(月の時間外労働44時間)。
これが日本の学校現場です。
学校の先生の時間外労働には個人差があります。
20~150時間程度が一般的で、ボリュームゾーンは月50時間の時間外労働です。
※地方公務員である公立学校の先生の1日の勤務時間は7時間45分規定です。そんな先生いないけど。
残業150時間ならどんな若手でも月収50万円(額面)くらいにはなります。残業代自体は約30万円くらいですね。
それが8000円ですからね。
本来支給されるべき2.6%しか出てない。どれだけ搾取されまくってるかって話ですよ。— 平野夏紀@教育百貨店 (@hirano_natsuki) September 21, 2019
こんな労働条件に嫌気がさしたので30代で資産運用を始めました。
自分の時間=自分の生きられる時間=寿命=人生です。
教員という職は好きですが、本業とするよりも趣味として続けることにしました。
今の働き方には満足しています。
正直なところ常勤講師はブラック労働だと思うので、常勤講師で居続けるよりは教諭になった方が良いです。
教職から逃げるに1,000票!
自分の人生(結婚子育て)を大事にして!
過去に教員採用試験を受け続けていた常勤講師の先生(既婚男性)は30代半ばで雇い止めになりました。
公立高校でしたけれど雇い止めにあうってやっぱりブラックだと思います。
2019年1月早々教員不足が話題になりました。特に小学校で先生が足りないらしく、1月時点で講師依頼が来たそうです(普通は3月末の連絡)。
あまりの人手不足に、教員免許無しでも臨時免許を発行して教員を補うとした自治体もありました。
私のように資産形成した後、不労所得を得つつ、職に収入を求めない状態にしてから趣味で先生するのはどうでしょうか?
学校の先生は楽しい仕事です。何のしがらみも無く先生自身が伸び伸び働けないと、生徒に明るい未来を示せません。
そのため、3年受けて受からないなら違う職に就くべきだと思っています。
- 大学在学中
- 卒業1年目
- 卒業2年目
教員の時間外労働は月20~150時間ぐらいです。給特法により、みなし残業代が基本給の4%上乗せされた月給が支払われていてこんな年収です。
- 勤続7年29歳教諭:年収450万円
- 勤続7年29歳講師:年収388万円
- 勤続14年36歳講師:450万円
民間企業だと残業代はそれなりに出ます。月20時間以上残業すると、月給でプラス4万円以上になります。
※残業代は割り増し賃金となる(1.25倍)。
安月給にしがみついたままだと、ずっと講師で、いつか契約切られるかもよ?
そんな先生を何人も見てきたの(T_T)
非常勤な時間講師の働き方
1年契約のパートタイム契約です。社会保険・雇用保険に加入ができません。授業を担当します。
授業時間に対しては賃金が出ますが、テスト作成や採点時の時間も賃金が発生するかどうかは自治体により異なります。
時間講師の授業時間数は4~19時間です。時給は2,500円を下らないので、月4万円~20万円程度になります。ボーナスや退職金はありません。
授業の無い長期休暇期間は無収入となります。授業が無くても契約時間数分、賃金が出る私立学校もあるそうです。
一家の大黒柱としては心許ない待遇ですが、サブとしてなら、悪くは無いと思います。
私も多忙過ぎる教諭を辞めて30代でセミリタイアして時間講師になりました。
教諭・常勤講師・時間講師を平均年収をもとに時給換算すると、教諭>時間講師>常勤講師となります。
私の新卒教諭時代は時給900円でしたので、35歳の教諭と時間講師の時給が同じぐらいになるかと思います。
教員採用試験を受けず、好んで時間講師で居続ける先生もいます。
賃金の出ない長期休暇時は、思い切ってリゾートバイトなんてのも楽しそうだと思います。
夏休み40日ありました!(無収入だけど)
何なら留学して英語力をつけても良いと思います。【英語で数学教えられる先生】なんてそうはいないので、国際バカロレア認定学校(主に都市部の私立学校)から、より好待遇での採用に繋がるかもしれません。
教員を諦めて転職する
教育実習の事前面接にやってきた大学生に、高校の先生が尋ねていました。
教員採用試験は受けるんか?本気で先生になりたい人だけを教育実習で受け入れたい。
採用試験受けます!
1年目で受かる奴はマレや。落ちても次受けるんか?
何年受け続ける?
3年位は受け続けます!
3年でアカン時どうするんや
・・・・
そんな気持ちじゃアカン!
受かるまで受け続けます!
どこのブラック企業や”(-“”-;)”
22歳の若者に言いたい。3年も受けて受からないなら、適性が無いです。ゼロでは無いけど、君より適性のある人が合格しています。
教員希望者は毎年一定数はいます。
新しく若者がわんさか現れるので、非正規の年寄りの席なんて無くなります。
ズバッと言うねぇ。
ゴメン。でも事実です。
非正規の先生に幸せになって欲しいんです(T_T)
それでも受け続ければ、いつか受かるかもしれないけれど。それは何歳で合格でもいいの?
〇歳までに正規の職に就きたい!
〇歳までに結婚したい。
子育てしたい!
こういった人生設計があるならば、色々吸収できる若い時代は生徒の成長を手助けするより、自分自身を成長させた方が有益なんじゃないのかと思います。
20代ならば未経験の異業種でも正規雇用のチャンスがあります。
そこに行ってみてもいいと思います。
たった3ヶ月でダメになったから働くことに対して恐怖心がある。転職しようにもどこに行ってもダメなんじゃ…って思ってしまう。
— 辞めたい (@0Qlss8wn9S08fR4) July 17, 2019
23歳の新卒講師の先生のTwitterです。
普通の民間企業ならば、4~7月なんて研修中です。教員では4月に採用されれば研修無くいち先生としての働き方が求められます。
こんな境遇になる若手教員は日本全国にたくさんいます。
教員は素晴らしい・やりがいのある仕事ですが、自分の人生・幸せよりも優先することでしょうか?
若者の人生に影を落とす結果となることが多いです。それがツライ(T_T)
教職を去ることで「アイツは逃げた・諦めた」なんて陰口もあります。ですが、学校にいないあなたの耳にはそんなの届きません。
なんなら教員以外で幸せになって見返してやれ!
教員はブラック労働なので、ホワイト企業に入社することができれば、40歳過ぎた教員がうらやましいと羨望のまなざしで見てきますよ。
残業代だけで民間企業よりも3,000万円少ない
悲しくなるから時給は計算しちゃいけない。
教諭時代はよく先輩教員からこう言われていました。
給特法により、教員には基本給の4%が『教員調整額』として上乗せされ支給されています。
新卒の先生の給料はザックリと、月給20万円位です。残業代は月8,000円を切っています。
学校の先生はどうがんばっても、毎日2時間は残業します。1月で40時間は残業します。
就業時間は8:30~17:00ですが、7:50~18:20くらいの先生が多いです。
8,000円÷40時間=時給200円です(゚-゚)
学校の先生の時間外労働は月20~200時間です。
ボリュームゾーンは40~80時間です。
教員では残業代が出ないため、月の給料は基本給+手当5万円程度です。月給が30万円40万円になるのは30代40代になってからです。
東京都教員の給料を調べてみました。他の自治体もよく似た金額だと思います。
- 1級:講師・実習助手
- 2級:教諭
- 3級:主任教諭(2級から派生)
- 4~6級:管理職
基本給としては他業種の民間企業と比べても安くはないです。でも、何時間残業しても追加で支払われることはありません。
3.11の大地震の際に避難場所である学校で自治体職員や教員が毎日切り盛りし、「自治体職員の残業代が月100万円越してて教員は0円だった」のは有名な話です。
教職調整額は一律4%です。
それ以上はいくら働いても残業代なんてものは出ません。
職員室で私の横に座っている若手教師は月給25万円程だ。
先月は170時間残業していた。
25万円×4%=1万円
10000÷170=59円
そう残業代は時間あたり59円!
なるべくして人手不足になっていってますよ…
— 合法先生 (@barbeejill3) June 10, 2019
残業代がまっとうに出る会社ならば、残業代だけで月10万円プラスだったりします。教員はプラス4%です!
(残業ゼロでも4%プラスされるけれど。)
残業代月10万円プラスだと年間で120万円です。
30年間働くと3,600万円です。
家建つよ!家!
www pic.twitter.com/2AdPjibZPB
— ハンニバル (@knockoutgroup1) June 24, 2019
民間企業ではどんどん働き方改革が進んでいます。
- サービス残業させない
- 残業代を出す
- 残業時間に上限を設ける
- 残業させない
20代・30代ならば、十分転職可能年齢です。年をとった先生の転職は難しいです。若いうちに民間企業にも目を向けてみませんか?
民間企業で勤めて、それでもやはり教員と思うならば、社会人経験枠を設けている自治体もあります。
民間企業で高給をもらい、資産形成してから先生するのはどう?
社会人経験を優遇と捉えている自治体もあります。
東京都では、1次試験の科目数が増えているので、ややマイナス感があります。詳細は東京都公立学校教員採用案内へ。
それでも教員を諦めず教員採用試験を受け続ける君へ
教職は実際に働いてみると理不尽なことがたくさんあります。
それでも先生になりたいと言う志しの高い面々のおかげで公教育が成り立っています。
優秀な人材が教職を毛嫌いして、適性の無い人が先生になっちゃうと、体罰も性犯罪も校内で更に増えます。
そういったことがまだ少ないのは君たちのおかげです。ありがとう。
そのがんばりがいつか採用試験合格に結びつくことを願っています。
ただ、念のため資産運用はしておくと良いですよ。30代以降の人生の選択肢が増えます。
労働収入目的でなく、趣味として先生するのは楽しいよ!
コメント