現役高校教員の皮算用です。
高校選択の際に学校説明会に行きますよね?何に注意を払い、何を確認すべきか知っていますか?
- 合格者平均
- 卒業後の進路
- 進級卒業規定
- 部活動について
- 校則
この辺りは聞いておくべきです。答えてくれないものもあると思いますが、入学してから後悔するよりも入学前に聞くべきです。
こんなはずでは・・・。
なんて言いながら3年間過ごしている生徒をみるのは忍びないです。
学校説明会で入試の合格者平均を教えてくれる高校もある
近年は情報開示に重きがおかれています。
皮算用は30代でセミリタイアして高校非常勤講師(非正規雇用)にキャリアダウンしましたが、かつては教諭(正規雇用)でした。
学校説明会を行ったこともあります。
高校の合格者平均を開示している自治体もあります。
- 評定平均値〇くらい
- 入試の合計点〇くらい
こんな表現で伝えてくれます。
普通科ならばこの辺りで合否判定します。同点だった場合に何を優先させて順位付けを行うかは各高校ごとに異なっています。
普通科
- 評定平均値+入試の点数
- 入試の点数
英語科
- 評定平均値+入試の点数
- 入試の英語の点数
理数科
- 評定平均値+入試の点数
- 入試の数学・理科の合計点数
学力高ければ受かるから!
中学校でやたら内申点内申点言われますが、国公立の高校ならば内申点なんてみません。
いや、スポーツ推薦とか音楽科とか特殊な場合は【大会実績】も点数化されますが、普通の普通科ならば内申点は関係ありません。
私立学校は欠席等はみられます。
学校説明会で卒業後の進路を聞く
各高校は偏差値順に明確にランク分けされています。過去の進路実績と飛び抜けて変わることはまずありません。
そのため、各家庭が希望する進路に沿った実績があるかどうかは確認するべきです。
ちなみに、昨年度の進路実績と説明されるのが当然です。
過去3年間の進路実績のみの説明ならその高校はイマイチです。
両方説明するのは丁寧な高校です。
高校卒業したらすぐに就職する
過去に「高校卒業したら就職する」と決めていた生徒・家庭がいました。
その生徒は偏差値48くらいの普通科高校に入学しました。その高校の進路実績はこんな感じでした。
- 大学進学率47%
- 短大進学率20%
- 専門学校進学率20%
- 就職率10%
- 他3%
入学時に決めていた通り就職していきましたが、給料や休日などの雇用条件はそんなに良くなかったです(そもそも資格もワープロ検定しか持っていないですから)。
正直なところ、普通科高校は就職に強くないので「高校卒業したら就職する!」と決めている場合は商業高校や工業高校に進学するべきです。
普通科高校でも、自分で勉強して自分で試験受けに行けば資格取れるけど。
「こんな資格ありますよ」の案内も無いなかで取り組むのは難しいです。
高卒で就職するなら、オススメはトヨタ工業学園です。または高卒公務員です。
家庭の経済状況で進学できない事態ならば、給付型奨学金を設けている大学・専門学校もあります。
知らないと損をすることは多いので、ぜひ知っておいてください。
医者や薬剤師になりたい
過去に「医者になりたい!」と強く希望していた生徒・家庭がいました。
その生徒は偏差値62くらいの普通科高校に入学しました。その高校からは過去に医学部合格はありませんでした。浪人生でも医学部の合格実績はありませんでした。
それでも、生徒・保護者は医学部医学科への進学を希望し、医学部専門塾に通いました。2年間で400万円は塾代にかけましたが、現役での医学部合格とはならず、現役合格にこだわっていたので医学部看護学科へと進路変更しました。
どうしても現役で医学部合格を狙うならば、普通科高校で家庭科や体育をやっている場合じゃないので通信制高校に転校し、医学部専門塾で勉強オンリーとなるべきです。
皮算用個人的には、医療系への熱い思いがないならば、高い学費を払ってまでの医療系への進学はすすめません。
- 離島医療がしたい!
- 国境なき医師団に参加したい!
- 小児ガンの治療がしたい!
こんなのは応援しますけど。
進級規定と卒業規定は学校説明会で必ず聞く!
進級するための規定(ルール)や卒業規定は各高校で異なっています。
規定が緩い学校もありますし、厳しい学校もあります。
過去の経験から、進級規定や卒業規定に引っかかる生徒は学年全体の5%ほどいました。
1学年400人の高校ならば20人程度です。
進学したい高校が「ちょっと背伸びしたレベル」ならば、入学してからの進級・卒業に苦労する可能性があります。
普通はちゃんと進級・卒業していきます。
ちなみに、文部科学省が定める高校卒業に必要な単位数は74単位です。
部活の情報も学校説明会で聞いておく
どんなクラブ活動があるかは各学校で異なっています。
これ、「新しく部活を作りたい!」というのはまず無理です。
マンガやドラマでは容易に新しく部活を作っていますが、あれはフィクションです。
部を設立すると部費がもらえます。
学校の収入額は決まっているので、新しい部への予算は既存の部の予算を削ってまかなわれます。そのため、既存の部活動顧問からは良い顔をされません。
自分トコの部費減るのは嫌だからね!
校則については絶対聞いておく!
校則については各学校で様々決められています。校則の緩い学校もありますし、厳しい学校もあります。
皮算用の出身高校ではピアスも髪の色も自由でした。ちょっと偏差値高めの公立高校でした。
特にスマートフォンの取り扱いについては各学校で異なるので、入学前に確認しておくべきです。
A高校は普通にスマホ使えるのに、何でウチの高校はアカンの?
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