30代で高校教諭(正規雇用)を辞めてセミリタイアした皮算用です。
10数年間2号被保険者をした後、子どものいないDINKS家庭だったこともあり、夫の扶養に入り3号被保険者となりました。
夫婦共働き世帯も増えていますが、ストレスフルな社会なので「扶養内でのんびり働きたい」大人は多いはずです。
考えに考え抜いた(はずの)皮算用の体験が参考になればと思います。
- 社会保険をどうするか
- 無職?働く?
- 年収130万円は心もとない
- もしもの時はどうする?
ここらへんを考えてパートで働く3号被保険者を選びました。
お子さんがいる場合は夫婦でがっつり稼いでください。経済的理由から高校卒業後の進路選択がせばまっている生徒もいます。

大学入試は1回の受験料が3.5万円(私立大学)です。
過去に10校受けた生徒もいました。そのうちの1つが合格でした(9校不合格)。
経済的理由から、国立大学1本勝負で受験し、高3の1月末(9月が就職活動のメイン時期なので条件が悪い)に就職を決めた生徒もいました。
社会保険の種類は3種類
社会保険の種類は3種類あります。20歳を過ぎたらこのどれかに加入します。
- 1号被保険者
- 2号被保険者(会社員・公務員)
- 3号被保険者(2号被保険者の配偶者)
2号被保険者の厚生年金(老齢年金)は10年以上加入で受給資格がもらえます。そのため、10年間は2号被保険者でいた方が良いです。
20歳~60歳で
- 3年間1号被保険者(学生特例申請して免除)
- 6年間2号被保険者
- 20年間3号被保険者
- 4年間2号被保険者
- 7年間3号被保険者
とびとびの合計10年以上でも受給資格はありますが、年齢を重ねた後の雇用は難しいので、最初に10年以上働いておくほうが良いと思います。
1号被保険者
2号被保険者や3号被保険者でない場合は1号被保険者となります。
国民年金と国民健康保険に加入します。

何にも手続きしてないのは不利過ぎる!
2号被保険者
厚生年金と協会けんぽ等の社会保険組合に加入します。
3号被保険者
3号被保険者になるには
年収130万円未満なら3号被保険者になれる!
130万円未満なので、130万円ジャストはアウトです。
専業主婦(主夫)も3号被保険者になれますし、パートで働き年収129万9,999円の人も3号被保険者になれます。

3号被保険者になれるルールは、配偶者の所属する社会保険組合で異なっているので確認してね!
もちろん収入は多い方が良いので、扶養の範囲内で働いた方が得です。
ちなみに130万円を超すと1号被保険者となってしまい、国民年金と国民健康保険料で年間30~70万円程度かかるそうです。

収入に比例して負担額が上がります。
そのため、年収130~160万円だと逆転現象が起こります。
- 年収130万円未満→3号被保険者
- 年収150万円→1号被保険者
150万円-30万円=年収120万円
※税金は考慮していないのでイメージとして考えてください。

なんちゅー制度や!
年収は130万円未満としておく方が得です。
くり返しますが、3号被保険者となれる詳細ルールは2号被保険者である配偶者の所属する社会保険組合で異なっています。
3号被保険者におすすめの高時給パート
私は高校非常勤講師講師をしています。時給は2,500円超です。

他に高時給なのは医療系です。
薬剤師も時給が高いです。ただし薬剤師となるには6年間(薬学部は6年制)かかり、私立薬学部は卒業までに1,000万円以上学費がかかります。

おすすめの高時給パートは以下の2つの職業です。
- 中高の非常勤講師
- 看護師
いま現在資格免許を持っていなくても、学校に通い取得するべきです。それぐらいコストパフォーマンスの良い資格です。
日本は少子高齢化なので看護師のニーズは今後も高いです。サービス付高齢者住宅(サ高住)の通いの看護師は高時給です。そして病院勤務よりも労働負荷は軽いです。

高級老人ホームとかの通いの看護師とか絶対最高!
月10万円稼ぐのに時給2,500円なら週に10時間労働です。時給1,000円なら週25時間(5時間×5日)です。
時給は高い方が余暇時間がとれます。

年収130万円未満だと少ないから、もっと何かないの?
やっぱり働いて2号被保険者になるべき?
実は3号被保険者しながら収入を増やす裏技があります。
扶養内のパートだけど収入を増やしたい!
- 【特定口座・源泉徴収あり】で資産運用する
- 個人事業主となり経費にする
特定口座・源泉徴収あり

証券会社に口座を作ると数種類口座が選べます。
- 一般口座
- 特定口座・源泉徴収あり
- 特定口座・源泉徴収なし
- NISA口座
- つみたてNISA
一般口座と特定口座・源泉徴収なしの2つは、年間で20万円を超えた収入になると確定申告が必要です。

特定口座・源泉徴収ありは最初から税金が天引きされているので確定申告不要です。
NISAは非課税なので税金の負担がありません。
(確定申告しなくてよい)
確定申告すると、他に収入があることが配偶者の健康保険組合にバレます。
ここでパート収入と合計して、年収130万円以上となると3号被保険者から外れてしまいます。
そのため、口座を作るならば特定口座・源泉徴収ありにしておくと安心です。
ちなみに、20万円以下の収入では確定申告の必要はありませんが、住民税の申告は必要です。


知らず知らずに脱税してるとか、恐い!
NISA口座は年間120万円×5年間の運用ですし、マイナスとなった場合に損益通算できないので使い勝手が悪いです。
やるならつみたてNISAですが、年間40万円×20年間の運用なので、つみたてNISAだけだと運用利益が少ないです。

もちろん、3号被保険者名義で資産運用せず配偶者が資産運用しても良いです。
民法上、入籍後に発生した資産も負債も夫婦2人のものなのでそれぞれ50%ずつ権利があります。
私は結婚前に貯めてた自分の資産を運用しています。
個人事業主となり経費にする
3号被保険者のまま個人事業主として開業できるかどうかは、配偶者の所属する社会保険組合で異なっています。


何を経費にするの?
なんて聞かれそうですが、これまたどこまで経費にできるかは配偶者の所属する社会保険組合で異なっています。
- 接待費(食事代)
- 会議費(カフェ代)
- 旅費交通費(本人分の電車・飛行機代)
- 図書費新聞費
- 経費(1つ10万円未満)
開業する事業内容によっては自家用車の諸経費も経費計上できる場合があります。

もしもの時はどうする?
配偶者の収入頼りなので、もしもの場合も不安です。
生命保険や収入保障保険も考えてしまいますが、皮算用家ではかけていません。

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