教育公務員をセミリタイアして、やはり学校の先生をしている皮算用です。
教員免許お持ちの方で、仕事量減らしたい方は時給で働く時間講師・非常勤講師という働き方はいかがでしょうか。
教員免許をもっていない方にも勧めたい働き方です。
- 夏休み1ヶ月
- 冬休み2週間
- 春休み1ヶ月
教職が不人気過ぎて教員免許無しでも教育委員会が『臨時免許』を発行して働かせるぐらいには人手が足りていません!
セミリタイア前は教諭(正規雇用の公務員)として学校の先生をしていました。
セミリタイアしましたが、時間講師(非正規雇用)として学校の先生をしています。
辞めたのにまた先生してるの?と言われそうですが、教科が好きなことと下手の横好き、子ども好きなこと、時間講師・非常勤講師の時給が高いことが決め手となり高単価の非正規雇用を選びました。
2020年現在では1授業2,800円を超して雇用されています。
教科が好きで学校の先生になったので分掌仕事(担任・部活顧問・学校行事やら、それに伴う政治事)は私には向いてませんでした(+_+)
教諭職は仕事がハードな分、基本給は高かったです。
まだまだ30代で気力も体力も高いですがフルタイム勤務の教諭や常勤講師はこりごりです。
さっさと資産形成して好きな授業だけをやっていけるので今は幸せです。
ちなみに、セミリタイアに伴う感想はこんな感じです。定年退職してたらもっと引きずると思います。
- セミリタイア1年目←現職時に搾取されたことがムカつく
- セミリタイア2年目←現職時に搾取されたことがムカつく
- セミリタイア3年目←仕事楽しい
そもそもセミリタイアするための資産の作り方を聞きたい。
セミリタイアのための資産作りに関しては別途記事があります。
時間講師は高時給なのでセミリタイア者にオススメ
各自治体によりますが、中学校や高校ならば時給は2,700円を下らないので悪くないと思います。【2020年時点】
最近は小中高で非常勤講師の時給差はなくなってきているようです。
相場は1授業50分で2,700~3,000円です!
年金・健康保険等は条件を満たせば加入できます。加入させることで自治体にはコストがかかるので普通は加入させないように勤務時間を週19時間以下になるようにします。
年金・健康保険等への加入条件は下記3つを満たすことです。
- 週20時間以上勤務
- 月給8.8万円以上
- 学生でない
週19時間以下での勤務ならば国民年金・国民健康保険の1号被保険者となります。または扶養の範囲内の収入であれば、配偶者の扶養に入れるので3号被保険者となります。
私は3号被保険者です。
時間講師の担当時間数は週に4~19時間程度が一般的です。
時間講師の希望を聞きつつ時間数を合わせていきます。
時給2,500円以上なので週に4時間働くと月給4万円になります。
週10時間だと10万円です。
2020年度から【会計年度任用職員】となったので自治体によって働き方が変わります。
- ブラック自治体
- ホワイト自治体
各自治体の募集要項を熟読し、必要ならば自治体に問い合わせましょう。
授業の無い長期休暇時には給料0となる自治体がかつては多かったです。東京都を筆頭に改善されつつあるようです。
有給も健康診断もあります。働き方や待遇の詳細は別途記事があります。ちなみに教諭・常勤講師には労働基準法は適用されませんが非常勤は労働基準法が適用されるそうです。時間講師も非常勤ですし非常勤講師も非常勤です。
時間講師の数は増えていく
今後は少子化や公務員の人件費削減により、正規の教諭採用はますます少なくなると予想できます。
フルタイム教員を1人雇うと400万円はかかります。授業の持ち時間は20程度です。
時間講師を100万円(月10万円)×4人雇い、10時間×4人の方がコストパフォーマンスが良いんです。
既存の教諭の給料も基本給部分がじわじわ下げられています。それでも給料は高い方だとは思いますが。
フルタイム正規雇用が減るとフルタイム非正規雇用(常勤講師)が増えます。
常勤講師はボーナスや退職金があります。厚生年金にも加入し健康保険にも入れます。
コストがかかるんです。
そのため、ボーナスや退職金がなく厚生年金や健康保険を払わなくて良い時間講師が望まれます。
時給換算すると常勤講師で1,800円程度、非常勤講師で2,700円超です。
常勤講師は正規雇用の教諭とほぼ同じ働き方をします。「教員採用試験に受かりたいなら、しっかり働け」とばかりに常勤講師の仕事量が増えます。
教員辞めてもいいといってくださる人が沢山いるけれど、結局自分から教員っていうアイデンティティとったら何も残らなくて、ダメ人間として社会不適合人間として親や社会に迷惑を掛け続けながら生きていくことを考えると一刻も早く死にたい。結婚もできず仕事も出来ず子どもも埋めず社会のゴミである…
— とどまる (@todomarusan2020) June 13, 2020
上のTwitterは2020年4月に中学校常勤講師として採用された先生のものです。
職員数が少ない学校では一人ひとりの教員の負担が大きいです。
1日10時間程働くのは教諭・常勤講師に任せて、時間講師として1日4時間程度働いて日当1万円貰いませんか?
教員免許更新制になり教員免許に有効期限ができました。
35歳・45歳・55歳・65歳での免許更新が必要になります。
1回の更新による有効期限は10年です。
教員免許状自体には有効期限が記載されていないので、現職教員であっても免許更新を失念し、失効する先生がいます。
平成生まれ辺りは、教員免許に【有効期限】が記載されているかと思います。
教員は体力気力を大いに使う職業なので55歳時の免許更新を行わず、アーリーリタイアする教員が今後増えると考えています。
先生不足の時代がやってきます。
その時に時間講師のさらなる時給UPや業務改善・厚生年金や健康保険への加入といった待遇改善が行われると考えています。
フルタイムの常勤講師希望の人々へ
学校の先生(中学・高校)の業務内容は教科6割+その他4割です。
セミリタイアして仕事量を減らしたい方はわざわざフルタイム勤務の常勤講師は選ばないと思います。
クラブ顧問を持つと、だいたい平日7時~20時+土日各6時間で、週に75時間程度が標準的な働き方です。
月の労働300時間!
月給20万円なら時給666円やで!
クラブ顧問持たないという選択肢は皆無です。
よほどメンタル強ければ、毎年毎年NOと言い続けて、部活顧問を回避できるかもしれません。
昨年度の残業時間です。
4月 172時間 10月 179時間
5月 230時間 11月 150時間
6月 143時間 12月 123時間
7月 190時間 1月 222時間
8月 163時間 2月 180時間
9月 165時間 3月 0時間年間の休みは土日祝込みで16日。
3月はコロナの影響で
退職前の有給消化。
結局、使いきれず。— ジンさん(教育心理学) (@pompombomm) June 12, 2020
上の先生は高校の常勤講師だったそうです。
- 教員採用試験合格に向けて管理職の覚えが良い方がよい
- 次年度も常勤講師として採用されたい
講師側にはこういった思惑があるのでなかなかNOとは言えません。
セミリタイアした後に時間講師を目指す
自分の収入だけで食べていくには時間講師という働き方は総収入が少なく雇用も不安定です。翌年の雇用の有る無しも3月までハッキリしません。社会保険や厚生年金にもまず加入できません。
しかし、セミリタイアや3号被保険者としてなら講師業は時給が高いのでオススメです。
1日の勤務時間は8:40~16:30の内の4時間程度です。普通は午前中か午後にまとめた2~4時間(1時間=50分間)となります。
高校の非常勤講師の時給は2,700円以上なので週10時間勤務だと月給10万円を越します。
教員免許が必要
教員免許は3種類あります。
- 一種免許(4年制大学卒業の学士)
- 二種免許
- 専修免許(大学院卒業の修士)
大学を卒業していない場合は小学校免許でも高校免許でも、教員免許一種取得には4年間かかると思います。
教員免許二種なら2年間で取れるそうです。
- 専門学校
- 短大
学校に行かずとも、試験を受けて教員免許を得る方法もあります。↓
大学で単位を修得する以外に免許状を取得する手段として、幼稚園教諭二種免許状、小学校教諭二種免許状、特別支援学校自立活動教諭一種免許状に限り、教員資格認定試験が行われています。(平成30年度現在)
8年試験を受け続けて小学校二種に合格した方もいます。←Twitterプロフィールで発見
大学での単位履修はだいたい『1単位=5,000円』です。幼小中高で教員免許取得に必要な単位数は59〜67単位です。
正直なところ、国家資格でない教員免許を『教員資格認定試験を受けて合格し教員免許を得る』よりも講義受講して免許を取得する方が簡単です。
買った方が楽です。
教員免許を取得し、教育委員会からオファーがあれば時給2,700円超で雇われます。週6時間以上のオファーがあることが通例なので、月収6万円を越します(年収60万円程度)。
講師依頼の標準的な数は週12〜14時間なので年収だと120〜140万円程度です。
教員免許取得のための学費は私立学校ならば年間で120万円ほどしますが、二種免許取得に2年間で学費240万円かかっても3年目からペイできます。
不動産投資などでは5年目以降から黒字であることがほとんどなので、『教員免許取得』は投資資金の回収が早いコストパフォーマンスの良い資格だと思います。
幼稚園の先生になる
保育園は厚生労働省管轄です。働く職員は保育士ですが、幼稚園は文部科学省管轄なため正規で働く先生は『幼稚園教諭』となります。
小中高教諭では給料差がなくなりつつありますが、幼稚園教員は他校種よりも賃金が少し安いかもしれません。
幼稚園勤務ならば幼稚園の教員免許が必要です。【幼児教育系の学部・学科】で免許が取れます。単位数は59単位以上必要です。
小学校の先生になる
小学校勤務ならば小学校の教員免許が必要です。【教育学部】で免許が取れます。
既に大学を卒業している場合、大学に入学・編入学せずとも通信制大学に科目履修生として登録し、67単位以上を修得すれば教員免許がもらえます(2年程度かかります)。
中学校・高校の先生になる
中学校や高校の教員免許は教科制なので、取得できる学科であるならば、教育学部でなくても教員免許が取れます。
私は理学部数学科卒業です。
既に大学を卒業している場合、大学に入学・編入学せずとも通信制大学に科目履修生として登録し、67単位以上を修得すれば教員免許がもらえます(教職系の単位だけ必要なら半年程度で取得できます)。
中学・高校ならば毎年どこかの学校では時間講師の募集があります。
セミリタイアを目指すならば中学・高校の教員免許取得をオススメします。そして高校生相手の授業は楽しいです♪
教育実習がある
教育実習(2週間~4週間)があるので、働きながら教員免許を取得するのは時間的に難しいかもしれません。
働きながら大卒資格や教員免許を取得したいあなたにオススメの通信制大学!【無料資料請求】子ども好きじゃないけど先生になれる?
『教員』という職業柄、子ども好きである方が仕事が楽しいですが、子ども好きでなくとも大丈夫です。
子ども大好き!
子ども大好き!
子ども大好き!
子ども大好き先生ばかりだと生徒側も息がつまるので、ほどほどに距離をとってくれる大人の存在意義は大きいです。
また、時間講師・非常勤講師は週14時間程度の勤務なので生徒と接する時間は1日3時間程度です。
1日3時間程度『いい人』を演じるのはそう難しくないと思います。
セミリタイアした時間講師となるには教科指導力はどれくらいの実力が必要か?
過去に遭遇したヤバイ先生よりもマトモなら大丈夫だと思います。
- 教科書読んでマーカー引かせるだけ先生
- 平清盛が読めなかった先生
- 生徒よりも数学力が無い先生
- コミュニケーション能力がほぼゼロの先生
マーカー先生
教科書を先生が音読し、教科書にマーカーをひかせるだけの先生がいました。
源頼朝が~。
はい、ここ線引いてー。
50代の教諭(正規雇用)でした。
21世紀でこんな教え方の先生がいるのかと、目を白黒させてしまいました(゚-゚)
かつてはデモシカ先生というのがいたそうです。
- 先生にでもなるか
- 先生にしかなれなかった
バブル期に民間企業から見向きもされなかった人々です。
幸い、もう60歳を過ぎているので教育現場にはいません。
Hey! Kiyomori
23歳の常勤講師でした。
源平合戦の範囲を教えている時に発覚しましたが、平家(へいけ)なので登場人物を全て「ヘイ」で呼んでいました。
源氏(げんじ)は源頼朝「げん よりとも」と読んでいたかは定かではありません。
28歳で教員採用試験に合格していました。
おめでとう(゚-゚)
数学力ゼロ先生
28歳の常勤講師でした。
授業が分かりません。
・・・。(俺も分からん)
ちょっと色々可哀想でした。
勉強したい生徒は授業完全無視で、参考書で黙々と独学していました。
数学は独学でどうにかなる学問ではないので黙々とやってる生徒もどこかではつまづきます。
ぜひ何か良い教材に出会って欲しいものです。
フリーズ先生
23歳の非常勤講師でした。
一発目の授業で自己紹介した後、残りの時間はフリーズしていました。
・・・。
先生緊張してるー。笑
・・・
・・・
・・・
50分の授業が終了しました。
生徒ドン引きー(゚-゚)
残念ですがクビになりました。
オススメの教科
- 数学
- 社会
- 英語・国語
この順にオススメです。
数学は基本的に内容が変わらないので教えるのが楽です。
ただ、先生自身の数学力を維持しておかないと、前述の数学力ゼロ先生になってしまいます。
社会は最悪、教科書内容をしゃべっていればOKなので、授業準備としては楽です。
Googleで調べられるしね!
時々年号や国が変わるのが手間です。
今は「1192年鎌倉幕府」じゃないのよ!知ってた?
英語や国語を教えるのは少々手間だと思います。特に英語は発音がそこそこできないと生徒からなめられます。
理科は面倒くさそうですし、5教科以外は採用数が少ないです。
そのため、数社英国をすすめます。
炭素の同位体は昔は炭素・ダイヤモンドの2つだけでしたが、今は3つあります。
炭素・ダイヤモンド・フラーレンです。
理科は数学に準じますが、社会並みに変化します。
良い授業をするには
プレゼンテーション能力やコミュニケーション能力が高ければ授業が上手にできます。
マネることが近道なので、授業が上手い先生の授業を見るのも手です。
教育委員会に講師登録すると講師のオファーがくる
教員免許取得済み・見込みの状態で、勤めたい教育委員会に講師登録します。
教員免許状などの書類提出が必要です。
窓口に行かず、郵送での登録もできることがほとんどです。
教育委員会からの連絡を待つ
教育委員会に登録すると、オファーがある場合のみ、電話で連絡があります。
時間講師を希望しているのにフルタイムの常勤講師のオファーが来ることもあります。その逆もあります。
時給換算すると、35歳教諭・常勤講師でこんな感じです。
教諭>時間講師>常勤講師
25歳くらいだと
時間講師>教諭>常勤講師
です。
教諭・常勤講師は勤務年数に応じて昇給していきます。ただ、常勤講師は額面年収450万円程度で頭打ちになる自治体が多そうです。
昇給の上限については、都道府県別では17年現在で北海道、千葉県、石川県、大阪府、岡山県、沖縄県で撤廃されている(文部科学省の調査による)。
時間講師は校種・自治体によりますが時給は2,500円以上になると思います。
常勤講師はオススメしませんが、利点が1つだけあります。
社会保障がしっかりしています。
厚生年金と健康保険への加入ができます。さらに、1年契約の非正規雇用なので社会保険にも加入します。そのため1年経ち無職になっても失業手当がもらえます。
ただ、馬車馬の如く働かされます。
留守番電話の設定をしておきましょう。
オファーの電話に出れないと次の候補者に連絡されてしまいます。
たいていは4月~の採用なので3月20日~4月3日位に連絡が来ます。
年度途中で欠員が出る場合もあります。その場合は、妙な時期に連絡が来ます。
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